ティム・バートンのコープスブライド 特別版 [DVD]
キャラクター達の表情・仕草はとても豊かで、もはや『人形』と呼ぶには気が引ける出来である。
彼らの独特な質感が持つ温かみと存在感は、ストップモーションアニメならではと言える。
『退屈で味気ない生者の世界』と『陽気で派手な死者の世界』。
二つの世界と二人の花嫁の間で葛藤する主人公が面白い。
バートンテイストとも言えるブラックなギャグも随所に散りばめられていてとても楽しい。
グロテスクな虫や生首、骸骨が出てくるなどと言ったら敬遠する人もいるかもしれない。
だが、そういう一般的に「グロい」と評されるようなキャラクター達も、見終わった後には愛くるしいと感じるはずである。
是非とも濃密な76分を過ごして欲しい。
Corpse Bride
12年ぶりに聞いたダニー・エルフマンの曲!
最高でした!ただちょっとおしかったのは、今回はナイトメアの時と違って
あまり歌わないってことですかね。
でもビクターとコープスブライドのピアノは必聴です!
聞いてて切なくなります。映画が始まってすぐの作品は国内版でのサントラ
がでないので、即海外注文させていただきました。
これから映画を見にいく方も楽しめる音楽だと思いますよ。
ティム・バートンのコープスブライド ポストカードブック
定型サイズの葉書(カラー、と言っても映画の通りの色調ですが・・・)が20枚。
映画の様々なシーンがアトランダムにカットされていて、あまり吟味されている気はしません。特にコープスブライドのエミリーは、もっと美しいカットがたくさんあったと思います。
ただし時期を逸してしまうと手に入りにくい商品なので、コレクターなら買うでしょう。
葉書の裏の絵が、一枚一枚異なっていて可愛く、凝っています。
ティム・バートンのコープスブライド (竹書房ヴィジュアル文庫)
ティム・バートンにしては、案外小綺麗なストーリー。
突拍子の無さも少なく、ユーモアも控え目。
『ナイトメア・ビフォア〜』の魍魎跋扈的な世界観は薄く、『ステイン・ボーイ』の毒々しさは殆ど無い。
だけど、これはこれで好いかも。
映画の方を見たくなったという点では、良い本なんじゃないか。
ティム・バートンのコープスブライド [Blu-ray]
ストップモーション・アニメーションであることは当然ですが、
それを差し置いても、物語としてもとてもよく出来ています。
訳あって死人の世界にいる花嫁、ひょんなことからその花嫁と契りを交わす主人公。
そして実世界の婚約者。
実写でも、これだけのおいしいテーマがあれば、充分映画として成り立ちます。
それをストップモーション・アニメーションで!
最初に見たとき、誰しもが「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス」と比較したことでしょう。
実際私もそうでした。
ところが技術はさらに進歩していた。
冒頭の紹介するシーンから滑らかなカメラワークとキャラクターの動き。
豊かな表情。
「ナイトメアー」でもそうでしたが、観ているうちに、アニメーションであることを忘れてしまい、完全に物語の世界に入り込んでいました。
これこそが、ストップモーションの魅力。
完全に物語と融合させることができたのは、奇跡とした言いようがないと思います。
ラストもとっても印象的。
本当に、自分ひとりの「宝物」として取っておきたいような、そんな素晴らしい作品です。