聖しこの夜
今なお「天使の歌声」「安らぎ」「癒し」などの評価の高い、ノルウェーの美人歌手シセル・シルシェブーだが、この作品は彼女がまだ17歳のときに録音されたクリスマス・アルバムで、日本では1993年に発表され、実質的には、彼女、シセルの日本でのデビュー盤。
私は「天使の歌声」とかいう形容をあまり安直に乱用するのは抵抗を感じるほうだが、彼女のこのアルバムについては、それ以外の言葉が見当たらない。発売直後、行きつけのCDショップの店内にこのアルバムの曲が流れていて、それを聴いてもうイキナリ身動きが取れないほどの感動に立ちすくんでしまったことを、今でもハッキリ覚えている。歌からそれほどの感銘を受けたのはそれが初めてで、そのときに、この世には“歌の力”というものがホントにあるんだなと妙に納得してしまった。
この作品はクリスマス・アルバムなので、もちろん、北欧の黒い森に白い雪が降り積もる青い夜、教会のステンドグラスからこぼれる暖かな光り−−クリスマスカードの世界−−を想いながら、天からふりそそぐような彼女の声に耳を傾けて、静かなクリスマスのときを過ごすのが正解なのだろうと思う。クリスチャンでなくとも、きっととっても敬虔な気持ちになれる。(ちなみに、私はクリスチャンではない)
でも、シセルのこの美しいアルバムは、クリスマス[だけ]に限定するのはもったいない。いつでも聴いていたい魅力があふれている。特に、2曲目のハープの美しい音形に乗って歌われる“O Helga Natt(O Holy Night)”は、いつ何度聴いても、心の奥に深く染み渡る魔力(?)がある。パイプオルガンの間奏も印象的だ。世に「癒し系」なる讚辞を奉られる曲は数あるが、シセルのこの歌ほどそれに値するものは他にない。
もちろん、他の曲もすべて極上だ。世界で最も美しいアルバムと言っていいだろう。
心のままに~Deepest I
そもそも私が予備知識がなく、
帯などパッケージを見ていいな、と思った点が悪く、
それで「う〜む」というのもはなはだ失礼な話なのですが、
ちょっと期待はずれ、というか期待違いのCDでした。
透明なケルティックの歌声を期待していたのですが、
歌い上げ系でした。
セリーヌ・ディオンのタイタニックの主題歌のような雰囲気に
若干ケルティックの民族的なスパイスがかかっている、といった
ところでしょうか?
音楽自体は悪くありません。
ただ、私はなんとなく静かで透明な音楽を期待していたので、
★4つです。
Northern Lights [DVD] [Import]
『リージョンコード1』なので、対応した機器でないと見られないので、その点は要注意。
大変な美人なので、CDでは惜しいと思う。
シセルという名前だが、もちろん知っている人も多いと思うが、冬季リレハンメルオリンピックのテーマ曲を
歌っていた、シセル・シルセブーと同一人物だろう。