LIVE!!POPCON HISTORYIV
この辺りになると、80年代に若手アーティストとしてニューミュージックシーンを彩った名前がたくさん見られる。
中で2回連続出場したCHAGE&ASKAが2曲収録されているが、とくに「ひとり咲き」はファンにとっては垂涎物である。
この回にグランプリ有力候補として参加した彼らが、ASKAの歌い出しの失敗という致命的なミスでグランプリを逃したという話は、
過去本人達によって何度も語られていたが、実際にその音源を聴くことは(失敗なだけに)不可能であろうと思われていたからである。
今の彼らが一般人ならば失敗テイクをこうしてリリースすることはないのであろうが、ベテランアーティストとして今も活躍している彼らの貴重な失敗としてあえて収録されたのだろうか。
この曲のきちんとした演奏はさんざんあちこちで聴けるのだし、ドキュメンタリーとして非常に面白いと思う。
CUP NOODLE CM SONGS COLLECTION
きっと、現在進行形なのだ。
ここに収録されている楽曲は、カップ・ヌードルを食文化の表舞台に押し上げてきたと同時に、その時代の音楽文化の一端を確かに表していると感じる。
「ハッピーじゃないか」、「ボーンフリー・スピリット」で従来のインスタントラーメンとは異なるものとして「カップ・ヌードル」なる食品を認知させ、パリ・ダカール・ラリーの映像の向こうで「翼の折れたエンジェル」、「フォルティッシモ」、「ガラス越しに消えた夏」が続けざまにかかったとき、カップ・ヌードルとパリ・ダカール・ラリーとこのCFが、文化の一員として確固たる地位を得た時代が確かにあったような気がしている。
そしてそれは今も進行中。現在は宇多田の「This Is Love」であるが、他の方の挙げている名曲も然り、カップ・ヌードルは現在進行形であり、そのCF・CDもまた進行中なのだろう。
FOR LIFE CLASSICS
フォーライフは、拓郎と陽水のいるレコード会社ということでフォークのイメージがあるのですが、この選集では純粋なフォークミュージックはほとんどなく、当時の過渡的な状況を良く現した選曲になってると思います。
この中で一番懐かしかったのは原田真二ですが、『キャンディ』や『タイムトラベル』より『てぃーんずぶるーす』や『シャドーボクサー』の方が名曲だと思います。
拓郎、陽水の両巨頭は、『青空、ひとりきり』、『流星』以外はあまり魅力が感じられず、特に陽水の作品は方向性を模索している時期だったのかなという印象を持ちました。
ロブバードの『ボーンフリー・スピリット』が’あったあった’という感じで妙に懐かしく、また杏里と水谷豊は、ここの会社から曲を出していたんだと、ちょっと意外に感じました。