コスメティック [DVD]
葉月さん演じる主人公の沙美が、仕事や恋愛で様々な経験をし、だんだん成長していく様子が心地よく描かれていると思います。
キャリアアップを目指す若い女性にとっては、特に共感してしまう部分があるのではないでしょうか。
化粧品業界が舞台となってますが、言うほど珍しいとは感じませんでした。どこの業界でも、状況は違えど、少なからずありうることではないかなと。
Biscuit Fan
(たしか)福岡のAutomatic Kissというレーベルから発売されたインディー盤。
ルーツロックをお手本に徹底的な洋楽嗜好である為、音楽的に耳の肥えた玄人向けといった印象。
素人お断り!の匂いがぷんぷんするところが潔い。
どのパートのアレンジもセンスがよく練られており、特にドラムのプレイが冴えている。
リリースから10年以上経っているけど、今聴いても普通に良い。是非。
203号室の尽子さん 1 (ボニータコミックス)
素直な作品。しかし非常に印象深い。
大食いの霊感が強い女の子・尽子が主人公。
あえてわかりやすく言えば、ギャル○根が霊能力を持つ感じ。(キャラクターは違うが)
内容は、幽霊・怨霊を通じて日々の些細な問題を解決していく物語。
構成がしっかりしているので、あっさりすぎる程に読みやすい。
また少女コミックならではの幽霊描写・表現が巧みである。
少年漫画「地獄先生ぬーべー」とは似て非なるもの。
一読の価値あり。幽霊好きならなおよし。
今後に期待できる良作。
自来也忍法帖
笑いあり、サスペンス有り、エログロ有りの娯楽小説の見本とも言うべき物語だ。
藤堂藩の若き跡取りが、奇妙な死に方を上様の前でしてしまい、ここから話が始まり、藤堂藩を守る為に、鞠姫は、上様の33番目の息子、石五郎との婚約で逃れようとするわけだが、この石五郎が、白痴症で失語症。そのくせスケベ心だけは凄まじい男。
対する鞠姫は、美人だが言いたい事ははっきり言う行動派の姫様。
その二人に襲い掛かる伊賀忍者達。
何故伊賀忍者は彼ら二人に襲い掛かるのか?
そして彼らを助ける謎の白頭巾、白羽二重、隈取をした謎の忍者、自来也!
自来也は、何故二人を助けるのか?伊賀忍者は何故彼らを狙うのか?
そして自来也の正体は?
全編通して、話はテンポ良く進み、全く退屈しません。
また、石五郎と鞠姫の新婚初夜。石五郎と藤堂采女とのやり取りなど、笑わせるシーンも多く、そして山田風太郎作品にしては珍しく、勧善懲悪ものの、安心して読め、芝居がかった展開やキャラも楽しめる、これぞ歌舞伎級の娯楽小説です。