Vega!―原田夏希ファースト写真集
原田夏希は十分にスターになる要素を兼ね備えていたことが、この一冊で証明されています。ただ事務所が悪いのか彼女が悪いのかわかりませんが、この時点での彼女のポジションとこの写真集の版元から発売されている同種のものと比較して考えても、写真集というフィールドでコアなファン層を獲得しようという熱意に欠けます。よって実用性は微妙です。彼女の女優としての現在の中途半端な状況はこの本から変わってません。ただホントにかわいいんだけどね!中古市場での高評価は納得できます。
ハチミツとクローバー DVD-BOX
とても優しいカラーで彩られた作品だと思う。パステルカラーとか淡い色の水彩とか。 派手な事件が起こったり、感情が爆発したりもしないけど、ゆっくり、穏やかに引き込まれてゆく。 地味だけど静かに心にしみる。
イエスタデイズ デラックス版 [DVD]
ぼくたちの親はどんな青春を送ったんだろう?どんな若者たちだったんだろう?
かつて画家志望だったが結局実家のレストランを継ぎ、生涯をその経営に費やした父。その余命短い父から、32年前の古いスケッチに描かれた昔の恋人探しを託された主人公。彼は偶然のタイムスリップで、若き日の父とその恋人に出会ってしまう。
その”女神のような”ひととの出会いはどこか詩的で、叙情的で、懐かしいようなキャンパスの光景がまるで、70年代青春映画のひとこまひとこまのよう。。。
一方で彼は、若き日の父が自分と同じようにナイーブな、でも純粋に人を愛し、友を愛し、青春を悩みながら駆け抜けた、ひとりの青年だったと知る。
それで彼には、自分が乗り越えるべきもの、進む道がみえてくる。
映画の冒頭とラスト、海辺の光景の中を主人公役の塚本高史さんが歩き、そしてたたずむシーンが美しく、まるで”タイヨウノウタ”の続編であるかのような幻想にとらわれた。塚本さんは役柄にぴったり、自然体の好演で素晴らしいのひとこと。父の昔の恋人を演じた原田夏希さんは、どこかはかなげで、切ない心情が伝わってくる非常に印象深い演技。胸が熱くなる感動のラスト。そして主題歌とマッチしたやさしいエンドロール。。。
心のビタミン、清涼剤みたいな映画とおもいました。
ヤフーレビューのスコアが非常に高いのに気づき、あわててみて、そして見ておいてよかった、と心からおもえた作品。DVDをみてまた泣けました。
どこかノスタルジックで、せつなくて、でも人生への愛情と、やさしさと、ひとへのおもいやりとか、とても大切なものが溢れている貴重な作品。疲れたとき、優しさや暖かさとか癒しの流れにふれたいとき、心豊かな自分に戻りたくなったとき、何度でもみたい映画です。
とても素敵な映画だとおもいます。多くのひとにみてほしい。。。星5つです。
はじめてのイタリア紀行―原田夏希写真集
水着もなければ、モデルも最近流行の「萌え」という類いのものではありません。
イタリアの澄んだ空気と歴史を感じさせる建造物、そして曇天の日に乱反射する光のような、淡い美しさを魅せてくれる原田夏希。
所々に散りばめられた、彼女によるモノローグも、この写真集をより一層「ひとつの作品」足らしめる手助けをしています。
ただし、そのモノローグの文字群もカットや配置によってはいささか写真を邪魔しているように感じてしまうところがあり、残念に思いました。
値段はちょっと高いなぁというのが正直な感想ですし、内容も必ずしも「最高」とは言い難いですが、良い作品だと思います。