ハード・バップ大学 アート・ブレイキーとジャズ・メッセンジャーズの天才養成講座 (P‐Vine BOOKs)
これは大変な労作です。
アート・ブレイキーのバンドリーダーとしての生き様を、
JMのサイドメンへの取材を通じて顕かにして行くという内容ですが、
JAZZという、音楽の中でも変遷著しかったカテゴリの中で
何故JMが常に一線級のバンド足り得たか、その一端を窺い知る事が
出来ると思います。
かのフレディ・ハバードはトランペッターとしてのデビュー当時、
非常にヤンチャ小僧だった事で知られていますが、
「アートの言う事にだけは素直に従った。(フレディ・ハバード)」
というニュアンスの彼の言葉(細部は失念しましたが)を以前何かで目にした時、アート・ブレイキーの
人と成りを是非具に知りたい、と感じた記憶が有ります。
本作は正に、アートのバンドリーダーとしての器のデカさ、真に卓越したドラマーとしての才と努力、
常に前進のみを心掛けた生き方など、本当に細部に至るまで読み取る事が出来ます。
JAZZに興味を持つ方、必見の書ですよ!是非読んでみてくださいね!
Moanin
演奏についてのレビューは他の方に譲るとして,どなたも言及していない重要なことをひとつ。
ある程度オーディオにこだわるとCDよりアナログレコードの方が音がいいと思うようになります。
このCDはバーゲンですし,別テイクも入っているので買ったわけですが
先日久し振りにレコードの方を聴いてみましてどうもヘンだな,と思い改めてCDを聴いてみてビックリ。(もっと早く気づけよ…)
このCD,モノラル録音なんです!おっと,お若いの,ここでひいてはいけません。
ステレオ版に比べて2本のホーンが一層迫ってくるのですよ。
リマスターということもありますが,これはレコードといい勝負しますよ。
聴いたことないけど,モノラル版のレコードと比べたらどうでしょう?
アナログ派としてはレコードの方がいいと確信していますが…
ライヴ・イン ’58~ジャズ・アイコンズ Vol.1 [DVD]
『I Remember Clifford』....名メロディ・メイカーことベニー・ゴルソンが夭折した天才ト
ランペッターのクリフォード・ブラウンに捧げた名曲ですが、僕はこの曲が大好きでこの曲名
がクレジットされていれば誰の作品でも手に取ってしまうぐらいなんですが、この名曲、数々
の名プレイヤー達が演っていますが、本ライブ以上に素晴らしいものはないと思う。
なんといってもゴルソン自身の想いもあるが、モーガンの音からも人並み知れぬ想いが滲みで
ていて、とても感動的です。張りつめた緊張感と柔らかく包まれるような独自の空気感には、
ただただ惹きこまれ、曲終わりにはいつも体の力がスーッと抜けて胸がジーンと温かくなりま
す。。その瞬間が好きで何回も観てしまいますね。☆100個つけたいぐらいの名演です!
A Night at Birdland, Vol.1
今から25年前に、学生だった私が初めて買ったジャズのレコードがこれでした。ラジオで聞いた"Quick Silver"にしびれてしまい、レコードプレイヤーも持っていないのに衝動買い…。
で、これを聞くためにアルバイトをしてレコードプレイヤーを買いました。
それだけの価値のあるアルバムでしたし、今だに私の大好きなアルバムです。
その後、本作品の各メンバーがリーダーとなっているアルバムを何枚も買いあさりましたが、熱気と迫力はこのアルバムが随一です。
アート・ブレイキーに競馬が好きかと訊ねたら
タイトルだけでがつんとやられる。
ジャズ好き必読。
JJのような、あるものを語りながら、いきなりその題材に自分の服をおっかぶせてむちゃくちゃにひっぱりまわして、いつのまにかなんの話してるんだか全然わかんなくなっちゃって、それでいて妙に納得してまうような、渋い男の散文調とでも言うべきエッセイの好きな人のツボにはまると思われる。