銃夢 Last Order(17) (KCデラックス)
長期連載の宿命である、強さのインフレがZOTTで進んだ。
近年のベルセルクにも感じる事だが、エンタメ化というか少年漫画化とでも言うか。
話が大味になってしまうが、まぁ仕方の無い事だとは思う。
ネタは無限ではないのだから。
連載が終わるのが何時になるのか知らないが、求めるのはラストのカタルシス。
最近エヴァQを観て、そう思う。
灰者 (Young jump comics ultra)
同作者の作品「銃夢」に登場したスポーツ「モーターボール」を舞台にした短編マンガ。
モーターボールとはサーキット内を周回しながら
ひとつのボールを奪い合うレーススポーツ。
観客は単にレースを客観的に眺めるだけでなく、
選手自身の視界を主観映像として楽しむことができるという設定。
「銃夢」に出てきた登場人物はまったく出ないし、
この作品だけでも理解できるようになっている。
アメコミのようなアクの強い画風で、
白黒のコントラストが非常に強い絵が続く。
しかしながら作者の確かな画力で迫力とスピード感のある場面が続く。
レースシーンはそれほど多くなく、負け続きの主人公が苦悩するシーンが続くが、
レース場面のスピード感と破壊の迫力は素晴らしく、
銃夢ファンなら間違いなく気に入る内容。
そうでない人でも本作の独特の世界観に惹かれたなら
「銃夢」本編に手を出すといいだろう。
銃夢 Last Order(16) (KCデラックス)
いや〜集英社とのゴタゴタで講談社への移籍となりましたが、無事単行本になってくれてホッとしてます。
しかしまぁ現実世界のドロドロなんて何のその。中身はいつもの銃夢です。「屁理屈こねれば無茶やってよしっ!」なノリは相変わらず。
パワーインフレの一途をたどるガリィ&ゼクスは正直理解の範疇を超えてますが、最強キャラ同士の戦いなんだからこうもなろうってもんです。
しかし・・・・・今回の目玉はなんといってもザジ対羅姦でしょう!羅姦の超音速変態戦法は見てて圧巻&抱腹ものです。
羅姦は真面目なキャラが多い木城作品の中では浮いちゃってるくらい異色なキャラクターですが、非常に面白いやつですね。X−MENのデッドプールを彷彿とさせます。
今回もなかなか楽しめる内容でした。欲を言えばもう少しストーリー展開を早めてもらいたかったかな。