ペルシャ猫を誰も知らない [DVD]
髪が長いのは反抗的。ジーンズをはいている奴は反抗的。こんな時代がアメリカやイギリスにもあったなんて、若い世代には信じられないだろう。ロックンロール=元は黒人音楽。ジーンズ=元は労働者の服。長髪=オカマ。アメリカやイギリスの自称良心的中流家庭の親にとって、こんな要素が詰まったロックは不良以外の何ものでもなかったのだ。
ロックが光り輝くには仮想敵が必要である。主流派を”敵”と位置づけなければならない。故に、ロックは本質的にアンダーグラウンドであり、カウンターカルチャーである。つきつめれば、ロック=インディ・ロックでなければならない。
ロック・バンドの最良のアルバムは、大抵がファースト・アルバムであり、メジャーになって洗練されてくるほど、”ロックの輝き”は失われていく。それがロックの宿命である。
イランは検閲が厳しい国である。しかし、それ故に仮想的に溢れ、ロックが輝ける素地がある。ネガルやアシュカン達にとって、ロックはカウンターカルチャーそのものだ。海外へ飛び出して活躍の場を求めるイランの若者の、エネルギーを内に秘めた、まさに最良の時を切り取って見せた”奇跡”のような青春映画が本作である。
また、検閲や予算などの不自由な条件を、創造性に転化することにかけては天才的なイランの映画人、その中でも最良の一人であるゴバディが撮った映画なのだから、この映画自体が奇跡である。
ただ、残念なのはこの映画を見た人の中には、抑圧=イスラムと短絡的に考えている人がいることだ。欧米人や日本人は、中東での抑圧的な事柄をすぐにイスラムと結び付けたがるが、抑圧的なのは”イランの体制=人”であって、”神”や”イスラム”ではない。見た目の敬虔さを要求する”体制=人”に対しては反発しても、”神”に対しては敬虔である人は多い。アメリカのラッパー達の多くも、敬虔なイスラム教徒である。
自由がないのはイスラムが原因ではなく、イスラムの名の下に抑圧する”体制=人”にある。”イスラムを都合よく支配に使う体制”と”イスラム=抑圧的と都合よく考える欧米人”の狭間に落ち、イスラム圏の普通の人々の本当の気持ちと文化と信仰が理解されないこと、これこそが問題なのだ。
ペルシア建築 (SD選書 169)
1981年出版と大分古いが、イランの建築を、古代から近世までひとおおり扱った書籍としては、日本で出版されているのは本書だけだと思う。写真はモノクロしかないが、これだけの内容で、この希少価値からみても、お買い得。目次を簡単にご紹介。
-アケメネス朝以前(シアルク・チョンガザンビル、ハッサンルーなど)
-アケメネス朝(有名なので略)
-セルジューク、パルティア、ササン朝(カスレ・シーリーン、サルヴィスターン、タフテ・イ・スレイマーンなどの復元図まである)
-初期イスラム時代(ターリハーネ、ゴンバデ・カーブースなど)
-セルジューク朝(ゴンバデ・ハーキ、カズウィーンなど)
-イル・ハン時代(スルターニエ、ヤズド、ケルマン、タブリースなどのマジェステ・ジャーミーなど)
-ティムール時代(タブリーズ、ハルゴルド、ガウハル・シャードなど)
-サファヴィー朝(有名なので略)
最後に、建築技法についてのイラスト入り解説。イランを扱った書籍なんて日本では少ないのだから、イランに興味ある人であれば、あまりお目にかからない情報もあり、ビックリするでしょう。
(メレル)MERRELL Liza JWS10315
片道6キロの自転車通勤用に、そして春からのハイキング用に購入。
中にヒートテックのハイネックシャッツにフリースを着用し、
今冬、乗り越えました。ということは、春からの登山には暑すぎるかも…。
ネックピローに変身できるらしいのですが、なんかうまくいきません。
それと、ちょっと腕まくりができないのが不便かな?
色も形も、実際着てみたほうが画像よりずっとかっこよかったですよ!
No One Knows About Persian Cats: Music From The Motion Picture
さまざまなジャンルの音楽がフィーチャーされていてすごいと思いました。イランでは反体制的なロックは表面上禁止されているようですが、若者たちは自己表現の手段として活動をしているというリポートをBBC(かCNN)で2年ほど前に見て、その後の映画だったので興味深いと思いました。
これはCDですが、できればDVDのほうが映像と音楽がとてもマッチしていて音楽もさらに印象深く感じられます。残念ながら録音の質がそれほど良くないように思いました。けれどペルシャ語のラップは秀逸で、独特のドスの聞いたような声の主や、有名な女性歌手の退廃的な声も素晴らしかったです。
政治的な印象が強い地域ですが、それを踏まえると若者の叫びのようなものがダイレクトに伝わってきてインパクトがあります。
片道6キロの自転車通勤用に、そして春からのハイキング用に購入。
中にヒートテックのハイネックシャッツにフリースを着用し、
今冬、乗り越えました。ということは、春からの登山には暑すぎるかも…。
ネックピローに変身できるらしいのですが、なんかうまくいきません。
それと、ちょっと腕まくりができないのが不便かな?
色も形も、実際着てみたほうが画像よりずっとかっこよかったですよ!