ボーイズ・オン・ザ・ラン [DVD]
たしかに映画はそこそこ面白い。
ただ原作ファンとして小言を言わせてもらえば、松田龍平や
リリーフランキーなど出演陣が豪華な分、映画館を出た時物足りなく感じてしまった。
個人的には、もっと凡庸な役者が演じているのが見たかった(と言ってたら
商業的に成り立たないんだけど)。
確かに銀杏ボーイズの峯田が演じるタニシは見応えがあったが、
それと引き換えに「何か」を失っていると思う。上手くは言えないが
それが映画で見たかった。
原作通りにして欲しいと言ってる訳でなく、物語が破綻してでも
原作に描かれていたダメ人間、田西の狂気的でゾクっとさせる描写を
映画館の暗闇の中で見たかった。
最後まで「愛すべきダメ人間」で終わってた気がしてならない。
それが年代は違えど、アメリカ(トラヴィス)と日本の文化の差なのかと思うと残念。
ボーイズ・オン・ザ・ラン 全10巻完結セット (ビッグコミックス)
ルサンチマン、アイアムアヒーローが面白かった。
同じ花沢先生の作品ではあるがこれは普通の恋愛漫画だろうと随分長い事手にとろうとはしなかった。
だが読んでみると一気に引き込まれた、花沢先生の作品の中で一番好きになりました。
ものすごく感情移入してしまうし、見た目は無様に戦う主人公がものすごく格好いい。
怖いシーンはページをめくるのも怖いし、爽快感のあるシーンは半端じゃない程スカっとします。
BOYS ON THE RUN 4 SONGS
「ボーイズ・オン・ザ・ラン」で高校のクラブの一シーンに戻され、
副キャプテンだが、どうしようもなく不真面目だったヒロシと
夏のグランドの暑さを思い出した。
「スタートライン」で、俺の人生まだまだこんなもんじゃないと思い返した。
「男たちへ女たちへ」で来し方を振り返り、
「花火」で長く付き合った彼女を思い出した。
そういえば、彼女とは一度も花火を見たことがなかったことに思い至った。
なんだか重松清の小説の読後感に似たものを覚えた。
もちろんいい意味で。
ボーイズ・オン・ザ・ラン ブルーレイBOX [Blu-ray]
配役やドラマ化に対する批判をして終わるにはもったいない、久しぶりにやられたなぁというドラマでした。
原作者の思いをできる限り近い形で表現しようとする制作のみなさんの気持ちを感じました。
主演の丸山さん、毎回見事にイライラさせていただきました。応援したいような、怒鳴りつけたいような、不思議な感覚になりました。
デビット伊東さんやモロ師岡さんなど、グッと演技を締めてくれる方もおり、最後まで楽しみました。
ヒロイン平さんや、お姉様サトエリさんなど、女性も素敵な人たちで爽快。
最終回は、映画「ショーシャンクの空に」以来の胸のすくエンディングでした。