ゲーム開発者のためのAI入門
ゲーム開発の分野で日本語でも読める本というと、日本人が書いた
シェーダやDirectXの本が多く、ゲームAIなどは英語本くらいしか
なかったと思います。
そんな中で、翻訳で、しかもとてもわかりやすい意訳で書かれている
本書はとても貴重だと思います。本当に翻訳なのかと疑うほどなので
誰が翻訳したのか見てみたら、翻訳を専門にしている会社でした。
内容は、目次にあるように、非常に幅広くAIを取り扱っています。
数学的な議論は出来るだけ排除されており、実践で使える、自作の
ゲームに組み込めるように解説されています。
ゲーム業界で有名なA*アルゴリズムも易しい説明で解説されています。
2D(特にタイルフィールド)や3D(実数値フィールド)もカバーされている
ので、本書にあるAIはいろんなジャンルのゲームに使えると思います。
個人的には、スクリプトの章がもう少しあったらなと思います。
特にサンプルソースが欲しかったです。
AI将棋 Version 18 for Windows
とにかく見た目がシンプルで、説明書を読まずとも大体の事が出来ます。
それでいて強い。
強さの設定は、接待員、10級〜1級、初段〜5段の16段階。
接待員や10級はもちろん弱いので、もし腕に自信の無い方も安心できます。
そしてこのソフトは、アマ5段レベルを公認されているので、相当な実力者でない限り、倒す事はできないと思います。
つまり、初級者から上級者まで楽しめるソフトであるという事です。
一番のメインは、やはり対局ですね。
駒は数種類から選べ、それぞれ駒の音も違います。自分好みの駒を選べます。
そして、CPU対局でよくある、「自分が指した後に一瞬で返して指してくる」という事がありません。
間というものを設けてあるので、より臨場感のある対局が出来るのがこのソフトの良い所です。
そして、明らかなミス、例えば大駒のただ取りを見逃しているような悪手を指した時は、「落ち着いて」というようなメッセージで悪手を知らせてくれる、悪手お知らせ機能のような、初心者に親切な機能がついているのも嬉しいですね。
他のモードも紹介しておきます。
AI棋士と本気で対局し、棋力を認定してもらう「AI奨励会」
それぞれの県に設定された特徴のあるAI棋士を倒して全国制覇をする「国盗り戦」
「定跡一覧」は、基本的なものが少なく、奇襲が多いと感じました。
「獅子王将棋」は完全にオマケです。1ターンで2度動ける獅子王を詰ませるのは至難の業です。
「AI詰将棋 朱雀の巻」と「今日の詰将棋」は本当にオススメ。難易度がそれほど高くないですが、良問が揃っています。
このソフトの一番いい所は無駄な機能が少なく、純粋に将棋を楽しめるソフトであるところだと思います。
ある時は優しくミスを教えてくれ、ある時は本気で対局してくれて、対局後は感想戦もしてくれる。
そんな理想的な将棋の先生が欲しい場合は、このAI将棋を購入されてはどうでしょうか。
A&I(アーパ・アンド・イデア) T&C 白トリュフ入り バター 45g
パスタやポテト、お肉にもいろんなお料理にちょっと足すだけでグンと味が深くなります。
すごくおいしい。
小さいわりに高いけど、毎回使う量はちょっとなのでCPは悪くないと思います。
また買います♪
私はこのシリーズのプレイ経験は、8、9、10、そしてこの13となります。
で、一気にバージョンアップした本作をプレイしてみた感想は....
結構強くなってません?
シリーズを通してイカサマの気配を感じた事はありませんし、バージョンが上がる毎に思考ルーチンが改善されているという事が実感できました。
オンラインで対人戦が手軽に楽しめる昨今ですが、充実のヒント機能に加え一定の実力を持つAIを積んだこのソフトの存在は個人的には非常にありがたいです。
このソフトで評価が分かれるポイントは演出面ではないでしょうか。打牌音は "ドシッ"という様な重く臨場感のある音でこだわりを感じるものの、
必要最小限の演出しか用意されていない(一応申し訳程度のBGMはありますが…)ことから、とっつきにくさを感じる方もいるかも知れません。
ちなみに面子の声等、音声は旧シリーズと同一のものです。
結論としては、初心者から上級者まで幅広くカバーしている良作だと思います。
また、演出面をバッサリ切り捨ててまで「本格的な麻雀」を追求しているのは恐らくこのシリーズだけだと思いますので、
これからもその強さに磨きをかけていってもらいたいですね。