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清兵衛と瓢箪・小僧の神様 (集英社文庫)  秤屋の小僧仙吉に、妙なことから鮨を御馳走してやる主人公のある微妙な気持が主題であるが、小僧の動作や気持、そしてその情景がおどろくほどのリアルさで描かれており、読んでいて鮨の味まで思い出してくるようである。この「小僧の神様」は、志賀さんの短編のなかでも「清兵衛と瓢箪」とならび立つ、最もすぐれた作品である。
日本人の死生観を読む 明治武士道から「おくりびと」へ (朝日選書) 近年話題になった映画『おくりびと』を出発点に、歴史をさかのぼって、ここ100年ほどのわが国の死生観言説をひもとき、比較的満遍なく紹介した本。

私どもの世代が中等教育の国語教科書で必ず学ばされた志賀直哉の『城の崎にて』や、家族社会学などを勉強すると定番の参考文献として挙げられていた柳田國男の『先祖の話』などは、当然出てくる。近代的知識人の典型として、常民的な「死後の世界」を信じることはできなかった者が、ガン告知を受けて、残る時間のあいだに、迫り来る死とどう対決したかの例としてよく引かれる高見順の日記もだ。

ただ、この著者ならではの独特の比重の置き方もある。宗教学者の岸本英夫をことさら取り上げているのは、この人が著者のお師匠さんのお師匠さん、すなわち学統的先祖であるという縁によるものだろうし、『戦艦大和ノ最期』の吉田満の言説を主著以外の多くの著作にまで立ち入って調べたのは、著者と学統は異なるが重複的研究分野をもつ森岡清美の影響であろう。

ところで、ちょっと脱線するが、つぎの新聞記事を読んでいただきたい。
「地域の人々との関係性が薄れ、家族のきずなに頼りを見いだし過ぎている現代において、被害者のご遺族が、加害者が死刑にならないと被害者が浮かばれないと考え気持ちが治まらないのは、死者の魂の安らぎは生きている人間の在り方次第で決まるという先祖教の宗教心に根ざしている。
 仏教では死者を安らぎの境地へ導くのは仏さまの慈悲心であり、加害者が死刑にならないと被害者が浮かばれないわけではない。人は、因縁が整えば何を仕出かすか、どんな目に遭うか分からない哀しい生き物である。この世では時として不条理に出合うからこそ、宗教は必要とされてきたのだ。死刑容認の世論の動向に接し、一切の人々を成仏へと導く仏の慈悲を説かず、死者供養に明け暮れてきた僧侶の責任を痛感している。」(梶田真章、『毎日新聞』2010年2月15日「新聞時評」)

折しも光市母子殺害事件の最高裁死刑判決が出た直後に、本書を読んだ者として、「ないものねだり」であることは重々承知しつつも、「死生観を論じるなら、犯罪被害者遺族の死生観にも言及してほしかった」と、ひとこと言いたくなった。

清兵衛と瓢箪・網走まで (新潮文庫)  事実上の処女作である「網走まで」を筆頭に、この本には、日本近代文学史の上に大きな足跡を残した志賀直哉の初期代表作が納められている。表題作にある「清兵衛と瓢箪」では、主人公である清兵衛の、無知ともいえるひたむきさと、陽性な諦めを簡潔な文体で描き、読後に心が動かされる。志賀直哉の文体の持つある種の透明感と、描写対象を浮き彫りにする表現は、既に彼の最も初期の段階から完成されていて、後の作品に引けを取ること無く青年期の彼の倫理的なものの見方をあらわしているといえる。「小説の神様」と呼ばれた彼の文学に、素直に入り込んでゆける一冊。
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