AKIKO SUWANAIの演奏風景を見ることのできる待望の映像です。あの1990年のチャイコフスキーコンクールで第1位を獲得して、鮮烈のデビューをかざった諏訪内晶子さんを楽屋に訪れた私に、「まだ学生ですので、 サインは出来ません。」と答えた彼女の凛々しさが今でもはっきりと私の記憶に残っています。その後、彼女のコンサートに行くこと20回、毎回、進化し続けるAKIKO SUWANAIは巡礼者とも言える真摯な姿勢が伝わってくるそんな演奏会です。そして、そんな彼女の映像を家庭で見ることの出来る DVDです。ファンの方はもちろん、そうでない方も満足されること請け合いです。諏訪内流、パガニーニの調理法やいかに?ご賞味あれ!!!
伝記がないので、こちらを購入。一部を除いて、全編に渡りパガニーニの曲は流れている。前半はまあまあの出来かなくらいの印象で、冒頭のナレーション、セリフ(野次含む)でのパガニーニの無責任、ロリコン、自己中心的な性格にしばし呆然。
後半からは、流れる曲のテンポ、迫力が増す。サルヴァトーレ・アッカルド。要チェック。
普通の人物ではないのでか、描き方も独特。ヴァイオリンと息子にしか、愛と情熱をそそげない彼。24のカプリースしか、知らないが、ヴァイオリニストが難曲中の難曲とまでいう、作品を生み出した男の生涯を、アッサリとした感覚で描く。
作品に個人的に感動を持っていればこその、評価だと自分でも思うが、善悪を超えて、こんな男もありだろうと思う。才能があるだけマシ。どうせドラマの様な人生は無いのだから、泥水をすする思いをしていると、こんな要注意人物でも有りだと思う。
評価が分かれる作品だろうが、俺は好きだね。こんな生き方でも、所詮、人生なんて、生きようが、死のうが、旅の中での出来事なのだから。晴れる時もあれば、雨の時もある。こんな変り種の生き様を選ぶのか、こんな生き方しか出来ないのか?
一人の生き様として、大いに俺は、一度は見ることを薦めたい。
ラフマニノフのピアノコンチェルト2番の聴き比べの過程で購入しました。 はじめて聴いたのはカヴリーロフ×ムーティのもので、いたく感動したのですがどこを探しても売っておらず。 そののちアシュケナージ演奏のものに出会ったのですが、 本当に素晴らしい演奏ではあるものの、ところどころ好みと違うところがあり、じゃあリヒテルはどうだろう?と買ってみました。 アシュケナージ×ハイティング(コンセルトヘボウ管弦楽団)は ピアノの音の多彩さに負けず、オケは正面から迎えに行く感じで、 聴いていると深く濃い海原のなかに包まれているような力強さを覚えます。 それに対してこのリヒテル版は、ちょっと聴くとピアノの一人勝ちかと 思うのですが、オケはスッと身を引いたり逆に堂々と存在をあらわにしたりしながら、見事に自分とピアノとを引き立てて行く感じで、 また全然違う素晴らしい演奏なのだと気づかされます。 ちなみに、コンチェルト2番以外の収録曲も大変マルです。 『パガニーニ』が特にオススメです。
聴く人の好みも有ると思いますが、個人的には良い買い物をしました。
録音によっては、前奏(?)部分が激しく切り落とされる(短縮される)非常に長い第1番もカットされていませんし、
6トラック目の「鐘のロンド」など踊りたくなるほどです。
価格も安いですし、オススメです。
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