吉田戦車が絵本……。 見たいような見たくないような複雑な気持ちでした。
『伝染るんです』を18年間大切に読み続けてきた者としては、夢(?)を壊されたくなかったのです。
変にメルヘンチックになっていたりしたら、失望するんじゃないかと怖かったのです。
が、そんな心配は無用でした。 絵も内容も吉田戦車ワールド全開です。
我が子にも安心して読ませられます!
ますます大好きになりました。
ビッグネームがずらりと並ぶ寄稿者の面々。この超豪華ゲストたちの寄稿作品を見るだけでもじゅうぶんに満足感がありますが、それ以上に吉田戦車さんの人間性にスポットを当てたページが充実しており(3万字ロングインタビュー、朝倉世界一さんとの対談など)、吉田戦車という人物そのものに非常に興味を持ちました。写真がたくさん掲載されているので、これはファンにとっては嬉しい特典です♪
さらには吉田戦車さんの過去10年間の日記や、歴代のキャラクター図鑑、椎名林檎さんとの対談まで掲載されています。全288ページ、全てが吉田戦車ワールドのページ構成。何度も何度も読みたくなるような、充実した内容の特集本です。この本を見た後に他の違う本の特集本を見ると、何か物足りないような感覚に陥ってしまいます(笑)。そのくらいコアで濃厚な作りの内容です。買って良かったと思える本にめぐり会えました。オススメです!
確か最初はぷりぷり県出身である事を 隠していたんじゃなかったか、つとむ君。 今やすっかりぷりぷりの青年としての誇りを取り戻し、 他県出身者との県バトルの毎日です。 吉田戦車さんの、こういう特殊な「ワールド」を作り出す ワザは本当に面白いです。行きたいです。ぷりぷり県。 ぷりぷり県ファンとしては最近耳にする道州制の話には 心乱れずにはいられません。困りはしないけど。
歳を重ねる毎に良い加減に力が抜け、面白さを増していくさまぁ〜ずの二人を徹底的に特集しています。
インタビューは二人一緒での形式。今まで単独ではありましたが、二人一緒はあまりないので嬉しかった。二人の掛け合いの声を想像しながら読むとまた楽しい。
また、特に必見なのがウッチャンからさまぁ〜ず二人への直筆のお手紙。二人への信頼、また戦友としての絆が見てとれて、ジーンとしてしまいました。
その他、ライブレポートやDVDレビューなど、盛り沢山な内容です。22年目の今もなお、たくさんのテレビ番組に出ながら「お笑い芸人」でありつづけるさまぁ〜ずのカッコイイ姿が沢山見られます。テレビのさまぁ〜ずしか知らない方に是非読んでほしいです!
「ほぼ日」で連載中にリアルタイムで読んだのですが、アーカイブもまだ読めるはずですが、購入してしまいました。
吉田戦車さんのファンというわけではなく、著書を(連載誌でなく単行本として)買うこと自体初めてなのですが、買って正解でした。
さすが漫画家だけあって勝手に駅弁をでっち上げ包装紙まで作ってしまったり、いただき物の食材を贅沢なのかどうかわからない使い方をしたり。
締め切りからの逃避としてこれだけのことができるのは、もともと料理が相当好きだからでしょう。
もちろん「カレーをバージョンアップするためにらっきょうに興味を持った」という食に対する貪欲さも必要だったかと。
分量の記載などというものは「適宜」すらないので、普通のレシピを求めても無理です。が、発想も含めて真似したいものばかりです。普通に料理をする人なら、逃避対象のあるなしにかかわらず、自分版を試してみたくなるでしょう。
料理をしない人でも食に無関心でなければ、普通の食エッセイとして十分に面白く読めます。
夫人、伊藤理佐さんへの言及がだんだん家族らしくなっていくのも微笑ましく、お薦めの1冊です。
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