連載を失った漫画家が再起用のネタ探しのつもりで郷土の伝説を集める内に遭遇する怪異恐怖と薄幸の美少女との交流について描かれています。
筆者は既に「サブリーズ」内で伝奇怪談を、「青」で漫画家を主役とした作品を描いていますが、今作品は笑いの要素を削り、主人公の漫画家がまるで作者の分身であるかの様なメタフィクショナルな味付けがされて居ます。
上記伝奇怪談的な恐怖と閉鎖的な郷里を訳有りで捨ててきた人間の罪悪感、そして作者のどこかバランスの崩れた読む者を不安にさせる絵が相乗して実に怖ろしい作品となっています。
本作の鍵を握る薄幸の美少女ヒトが作者の漫画には珍しく感情移入が容易なキャラクターで、健気かつ哀れでなりません。
羽生生純氏のファンの方はもちろん、伝奇怪談物がお好きな方には大推薦です。主人公の常軌を逸した呪術的行動が爆発するクライマックスは凄まじいです。
素直に笑って良いのか判断に苦しむハイテンションかつイタい登場人物が主人公アッポちゃんを筆頭に続出する序盤はいつもの羽生生節ですが、中盤、アッポちゃんとそのお供のペット、ソランちゃん(実はアッポちゃんの実妹)に対抗するもう一つの街の掃除屋コンビ『ザ・レゾネーター』兄弟が登場してから話が大きく動きます。 レゾネーター本体(兄の方)の強烈なデフォルメはおやすみプンプンに劣らぬ異化作用を漫画に持ち込んでいます。 更に『ソランちゃん』とレゾネーターの弟『オズマ』が互いの境遇から心を交わし始める辺りから作品のトーンが変わってしまいますが、途端に面白くなります。
『恋の門』の初期に見られたマジックが感じられ、2巻が大いに楽しみです。
「青い花」自体は以前より単行本を購入させて頂いておりますが、今回、
志村さんのポストカードマンガ欲しさに本誌を初めて購入しました(汗)
やっぱり、あーちゃん可愛いですねっ!
あーちゃんとふみちゃんの今後に期待大ですっ!
DVD見てから読んだ。 絵は嫌い。でも,引き込まれる世界。
これをよく2時間にまとめたもんだ。まとめきれてなかったかもしれないけど。
ピエールと板尾という異色のコンビが毎回異なったテーマについて独自の見解を述べていく趣向。これを読むと意外なピーエル瀧の博識ぶりが堪能できる。奈良旅行のエピソードも織り込まれ、二人の言いたい放題の展開が非常に面白い。和服姿で決めるグラビアもあり、特にピーエル瀧は本当にイイ顔している!
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