落語のおもしろさに目覚めた若者が、弟子入りして落語界の風習の違い、厳しさ、人情に触れながら成長していく、というストーリーの作品は、これまで映画、小説などでさんざん語られてきました。
いわば、このスジは「古典」とでも言えるものではないかと言えます。
この「どうらく息子」も、話のきっかけ、主人公の性格、登場人物の境遇など、ベテランらしくきちんと配置され、普通にそういう話がすすみ、おそらくまとまるであろうことが見えています。
ただ、このままではよくある話をまとめなおしたに過ぎない。初めて落語界の話に触れる人はともかく、落語に興味のある人にとっての意外性というものがありません。
もちろん、このマンガは長編になることが見えています。1巻、2巻で見切りをつけるのはもったいない。今後の展開に期待です。
寄席に行きたくなる事間違い無しで、落語に興味がなかった私でもなぜか手にとって
読んではまってしまった。
落語の魅力を解りやすく伝えてくれるのもそうだが、私が感じるのは、昔の日本気質の
道を究めようと修行する見習い制度の厳しさを改めて実感させてくれる事である。今の日本人に
必用な心構えじゃなかろうかと自分の後輩たちを見てつい思ってしまう。ここには古い伝統と
それを培う為の仕来りが根強く残っており、それが日本人である私の根幹に響いてくるんじゃない
かな。
一つ解らなかったのは、この3巻で銅楽師匠が「骨董品だよ」と失笑?する場面があるのだが、
あれは師匠の落語に対して失笑しているのか、落語そのものを自虐的にそう言ったのかが解らなかった。
それによって銅楽への思いが随分変わってしまうのできになるところである。
高山植物というより、山に興味があって買いました。正直「高山植物」自体は個人的な興味がそんなにないので、DVDには相当数収録されていますがあんまり面白いとは感じませんでした。が、山の映像の方は逆にびっくりするくらい綺麗で収録山数もあって大満足でした。百名山全集的なものより、手軽に楽しめるいいDVDだと思います。
落語家を志す若者が、師匠や先輩落語家などから厳しく、そして思いやりのある指導を受けながら成長していく人情味あふれる物語で、この漫画を読むと実際に落語を寄席に聞きにいきたいと思わせる作品です。
もう随分昔に全巻夢中になって読んだのを覚えています。 くり返し何度も読み返したとても大好きな作品です。 日本酒は糖化とアルコール発酵を同時進行させる「平行複発酵」と いう世界でも稀有な手法で醸され、その醸造工程を指揮する杜氏の 技を私に知らしめたのも本書でした。 それ以来皆さん同様日本酒にはまり、旅先では真っ先に地元の蔵や 酒を気にかけ、今では日本酒なしの生活など考えられない状態。 読めば必ず飲みたくなる、というか、本書自体が酒の肴になって しまう恐ろしい漫画です(笑)。 酒への作者の思い入れ・気迫が、杯を手元に引き寄せてしまうのでせう。 救いは社会人になって結婚してから読んだこと。若いときにもし読んで いたら、「おらぁ、蔵人になる!」と叫んでいる自分を容易に想像でき てしまいます。飲み手に徹する事ができる至福をかみ締めています。 「ワインとかより日本酒が好き!」という女性へ、好みが移っていった 事はいうまでもありません。
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