筒井康隆、30年振りに読んでみました。70年代には、時代の人でもあったのでかなり読みましたが、しばらくして殆どを売却してしまいました。
今回久し振りに接して、なぜ手放したのかを思い出した気がしました。この作家は着眼点は面白く独創的に思えるのですが、それを支えて文学に昇華するまでの作文力に不足する所があるのだなと気付きました。自分の望んだ受賞が適わなかったのは、SFというジャンルに理解が得られなかっただけでなく、もしかしたらその辺に原因があるのかも知れません。頭脳が分析的で、そういう意味では頭が良いと思われますが、ある意味、小説というのは頭が悪い事が必要になるのかも知れません。切れ味の良い発想を、オハナシとして作り上げる段階で、レベルが下がってしまっている感じです。その発想と着眼点も、70年代と比べると、やや翳りが見える気がするのは、仕方無い事なのでしょうか?
本書に対して、往時の作品と比べて特に推薦する理由を見つけられないのが残念です。
だいたいの流れが分かるので、そこまでの衝撃はありませんでした。観終わった後、切なさはほんのり来ましたが。 評価の理由は、キャラに感情移入ができなかった為です。特に主人公。当初タイムリープを実にくだらない事に使いまくる訳ですが、いくら楽天主義とはいえ、通常持ちえない能力に生理的な恐怖感はなかったのでしょうか?普通もう少し悩みません?後半を盛り上げる布石にしても思慮に欠け、頭の悪さが目立ちます。あと、後輩の恋を応援するエピソードは、その気のない男友達に無理矢理恋愛を押し付けているようで逆に不快になりました。自分はあれだけ拒否していたくせに勝手過ぎます。更に自分の身代わりで不幸続きになってしまった同級生にはフォローなし。さすがに「え〜…」とひいてしまいました。私の中で、ヒロイン=酷い女のイメージが…。美化されていない等身大のキャラクターという事なのでしょうか? 対する相手役も、自分があんな立場にあるのに告白って…(中盤)。まだ、想いが抑えきれずな展開ではなかったですし、彼の辿るべき未来を考えたら疑問の方が大きかったです。
面白くて、通勤電車の中や昼休みなどに、寸分を惜しむようにして、一気に読んでしまった。
読後、しばらくたって、ふとこの本のことを思い出した。自分はこの本を読んでいる間、自宅(新宿区)と職場(港区)の間を往復していただけなのだけれど、なんだか長い間とても遠くに旅をしていたような不思議な感覚がした。
2006年に公開された映画(アニメ)がとても面白くて、原作を思わず買ってしまいました。
確かに時代を思わせる台詞や描写が多々ありますが、そんなこと気になりません!映画版とは主人公のキャラが違い、これはこれで新鮮味がありました。私もこの小説が短編だと知って驚きました。でも結構内容は濃く感じ、それでいてしっかり少年・少女向けの小説であることを知って納得させられました。これを読んで映画も観たらより一層面白くなると思います。
SOPHIA今年一発目のシングルです。gyaoでやってるドラマの主題歌です、めっちゃかっこいい曲です、久々にカッコイイSOPHIAを聞けました
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