映画も観ました。
上映した映画館が少なかったので観ることのできなかった人も多いはず。
友人ともう一度観たかったので購入しました。
大人の都合に振り回されるノンちゃんの親への素直な気持ちがうまく表現された作品です。
昔の単行本(全4巻)のうち1、2巻だけ持っていたので、下巻のみ買いました。舞台となっている墨田区京島近辺のカンジ(人柄、風景)がすごく良く書けてると思います。一言で言うと「あの辺だと、ありそうなハナシだな〜」というところでした。
のんちゃんカワイイ!
このCDに収録されている曲は全て映画主題歌になっています!
私のお気に入りは「ロデオ」です スネオヘアー得意の疾走感溢れる曲 歌詞はとにかく毒吐いてます 笑 でも最後にはどこか希望が見えてくるような感じです
美味しそうな食べ物が出てくる映画として、「かもめ食堂」や「めがね」のような映画かな?と思って観ました。実際、同じフードスタイリストの方が参加されているようです。
上記2作も大好きなのですが、個人的には「ほのぼの」とした空気に癒される映画ですよね。本作は、ほのぼの癒し系映画と言うより、全編ギャグのような笑いのドラマなの中、もうちょっと心の深いところにまで沁みてくる映画でした。
愛する家族や仲間がいる幸せ、そしてその人たちと一緒に食卓を囲むことの大切さ。説教臭い表現は一切出て来ず、むしろ大爆笑の内にそれを感じさせてしまう。観測隊員たち8人の凍死寸前の命懸けギャグや、人間模様をまじえて展開されます。
ウィルスさえ存在しない摂氏マイナス50度以下の世界に、1年半も同じ顔ぶれで過ごすというのは想像を絶することですが、山崎努主演の「刑務所の中」もそうだったように、限られた空間の中では食べることが一番なんですよね。(笑)
画面から伝わる料理の美味しさ。極地と思えない、料理の意外な豪華さ。
麻雀、伊勢えび、飲料水確保、1分740円の国際電話、フルコース・ディナー、等々、面白いエピソードはいっぱいあるのですが、やっぱりラーメンのエピソードが一番面白かったかな。
生瀬勝久、きたろう、豊原功補ら演じる役者達の上手さで、オヤジ達のほのぼの感とペーソスが漂う。とにかく間がいいし、味がある。特に、主人公の堺雅人は上手い役者ですが、飄々と演じてましたね。鶏の唐揚げで涙するシーンはとってもよかったです。
いい歳した大の男たちが、子供のようにわがままを言い合ったりふざけあったりしている姿を、絶妙な距離感で見つめているそのまなざしに温かみを感じます。この監督、新人なのに上手いですよ。
伏線の張り方が、分かり易すぎる感じがしないでもないですが、この映画に漂う『ゆるさ』には、かえっていいのかも。また、事件性もドラマ性も薄いですが、味わいが後で出てくる映画です。エンドロール時に映し出される映像が『なるほど』と、味わい深かったです。
良くも悪くも『朝の連続ドラマ』的な作品でしたね。私は、昔の松竹映画のホームドラマを観ているような、良質で、懐かしさを感じる映画だと思いました。
また、ある意味、料理が重要な小道具となる映画でもあります。先日観た「南極料理人」もそうでしたが、本作も「かもめ食堂」のフードスタイリスト飯島奈美が画面に登場する料理を担当しているようですね。のり弁が、実に美味しそう。
物語の構造自体は定番の成長譚です。本作の場合は、31歳の子持ちお母さんですが。(笑) テンポ良くストーリーが展開する、100分はちょうどいい上映時間でした。
小西真奈美の『べらんめい口調』で啖呵をきるなど、今まで見たことのない一面を覗く事ができるハチャメチャな演技もキュート。岸部一徳や倍賞美津子の味わいある演技は文句無し!
岸部一徳演じる料理屋の主人が、「家族の為に何かするのと、商売で銭取って何かするのは、全然別次元の話なんだよなぁ」と含蓄のある言葉を吐きますが、冒頭の「家族の為」に作った弁当と、ラストの「商売」で作った弁当との対比。
結局、明るい予感はあるものの「めでたしめでたし」のラストになっていない事が、ほろ苦くもリアル。「おと・な・り」のように最初と最後が絵のない画面に音声だけで対にしているのも悪くない。
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