中学生という多感な時期に、いろんなことに悩む男たちが駅伝を通して成長していく物語。
これぞ青春小説という感じで、爽やかさや清清しさがあって読後感もよかった。ただ、もう少しこの続きが読みたかった。
人にどう思われているかとか、変な意地をはったりとか、中学生らしさもしっかり描かれつつ、物語全体に温かさがあったのがよかった。新しく顧問になった上原先生も、陸上未経験で頼りないけど、やるときはやるという感じでちゃんと活躍していたのも、いい味を出していたと思う。
今まで通りすばらしい作品でしす。9話はsummer編のラストで後半の神奈の母の死のあたりは感動的で涙がにじみ見ました。10話からはair編に入って物語が一気にクライマックスに向けて加速していきます。ここでは晴子の本当の気持ちが明らかになって最終話につながっていきます。 あまり他のアニメは見ないので良くわかりませんが、それでもとても絵が綺麗だと思います。 私的には今回のポストカードに書いてある詩が今までで一番すばらしいと思いました。パッケージも今までで一番好きです。 あともう少し もう少しだけ、夏は続いていく。
もう10年も前のドラマなんですね。
だけど時々無性に見たくなるドラマです。まだ16歳の深田恭子さんの体当たりの演技には荒削りな面なんて吹き飛ぶ程引き込まれます。そして彼女も回が進むにつれてどんどん綺麗になっていきます。そして香港系映画ファンの中では知られてはいたものの、一般的には無名な金城武さんを主演に抜擢したスタッフは本当に凄いと思います。
どんなシーンでも彼が出ると引き込まれます。あの独特な雰囲気と色気は日本の同世代の俳優さんでは決して出せないでしょう。OPのタイトルバックも挿入歌もドラマに合っていて印象に残ります。毎回最後の方は涙、涙ですが、一生懸命生きた真生と遺された娘と共に一生懸命生きていこうとしている啓吾の姿には単なるラブストーリーでは無い感動が心に残る作品だと思います。自分の中でも大事な作品です。
作家・椎名誠の短編集。 短編といっても、小説ではない。エッセイではない。旅行記でもない。 その中間くらいという位置づけで、椎名さんが日本の小さな島などに行った時の様子が、静かな文体で綴られている。
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秋になって漸くチベットから妻が帰ってきた。彼女はすこぶる元気そうだった。体がひと回り小さくなったかんじだったが、それはすっかり日にやけて、もうどこから見てもアジアの奥地の人のようになっていたからかもしれなかった。チベットという国が長いこと私の抱いていた岩と雪の国、というイメージと少しちがって、太陽の国でもある、ということを実感させてくれた。 半年間も日本をあけていたので、東京の喧騒にいささかまいってしまっているようなところがあったから、私は北海道の山の中の家に行くことを提案した。数年前余市湾をのぞむ小さな山をひとつ買ってそのてっぺんに家をつくった。 少し長期に時間があいたとき、私はその家に行ってひっそりしているのが好きだった。
---------------------- じんわりと滋味のある文章で、穏やかな空気が流れている。 小さな旅に出たくなる本です。
ベストにも入っている有名な曲。2番が叙事的。これを神戸を旅していたときに聴くと、思わずこの曲を口ずさんでしまった
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