過剰なセリフや説明的な映像を排しつつ、映像からダイナミズムが伝わってくる。カットとカット、セリフとセリフの絶妙な『間』。それぞれの心情を観客に想像させてくれる。会話が絡みそうで絡んでいない空気感。それでいて、何故か、絶妙な関係を見せる二人。
根幹となるテーマは、『過去と真正面に向き合い、そして前へ進むことへの難しさ』ということか。二人の主人公である、多田啓介と行天春彦、それぞれの悲しき過去を背負い、生きていること。けど、その生き様は、何処と無く、魂が抜けたかの様に感じ、不幸な出来事を境に時間が止まっている様に感じる二人。
様々な出来事と、それに絡むセリフ。
『誰かに必要とされるってことは、誰かの希望になるってことでしょ』
『おまえの親が、おまえの望む形で愛してくれることはないと思う。だけど、自 分には与えられなかったものを、新しく誰かに与えることはできるんだ』
『フランダースの犬の有名な最終回の内容は幸福なのか?不幸なのか?』
ラスト近く、多田と行天は互いに悲しい過去と向き合うことになります。過去と決別して、前へ進んだのか?進んでいないのか? 結局、数ミリしか進んでいないのかも。でもいいのだ、1ミリでも、過去と決別し、前へ進んでいるのだから。
本作は、瑛太と松田龍平主演とは言え地味な印象が強く、意識的スピード感に欠ける演出をしていて、たるく、ゆるいムードが映画全体を覆います。オトナの感性の映画であり、少々玄人タッチの映画で、そんなに、ヒットはしないかもしれない。実際、月曜日のレイトショー前の回で観たのですが、私たち夫婦ふたりきりの貸切上映でした。嬉しいやら悲しいやら。(苦笑)
しかし、オトナというものは、彼らほどではないにせよ誰も、悲しい過去を背負って生きているもの。その過去と向き合うか、或いは避けて生きているもの...。多くの(特に30・40代の)大人に観て欲しい。
どのキャラも良かったです!! 特にアルバロ好きさんは是非やるべきだと思います。 幸せなルルの姿が見られます!! FDなのにボリューム的にも満足です。
最近になって東京魔人学園シリーズにはまりましたが、「この曲いいなあ・・・」と思い、このCDと、「天の章」を購入しました。 最高です。 とても、ゲーム音楽とは思えないものです。 ゲーム中に「もうちょっと聞きたいのに」と思っている方、いかがでしょうか? 天の章の両方を買うと、「剣風帖」と「外法帖」の両方の音楽が収録されています。 (剣風帖、外法帖で同じ曲が使われているのでダブる曲がありますが) 魔人ファンの方、おすすめです。
最近「流星の絆」で注目されている二宮和也さん出演作品(映画、舞台、ドラマ)をすべてもらさず見たうえでコメント致します。 「青の炎」は公開時に映画館に幾度か足を運び、DVD化されてなお一番良く見返す作品です。言葉でなく、目や表情で語る演技が印象的です。あの独特の孤独感、世間との距離感をあの歳で表現できる俳優さんは稀有だと思います。 作品の良し悪しを語るのであれば、脚本に甘さもありますし、共演者の演技にも課題があると思います。 ご指摘にもあるように「硫黄島からの手紙」のような大規模なハリウッド映画には到底敵いません。しかし、決して大掛かりでない、一人の高校生の苦悩という設定の中であるからこそ、二宮さんの繊細な演技が光っているように思います。是非、ご覧ください。 「優しい時間」「マラソン」の二宮さんと見くらべて観てください。いかに、さまざまな役柄を自然体で演じわけられる役者さんか、実感していただけると思います。
このドラマは単なる名作のリメイクではありません。
ジャニオタや子供向け作品でもありません。
私も最初はなめていました・・すみません。
1話から、あまりに美しいベム、べラ、無邪気なベロちゃんに魅了され、
そして、彼らの心の美しさにも胸打たれました。
報われない、哀しく切ないお話ですが、
なぜか、心が温かくなります。人間とは・・と考えさせられます。
映像、音楽も叙情的で美しく、名シーンがたくさんあります。
(Blu-ray でせっかくなら見たほうが良いでしょう。)
幼児の頃に見たアニメともリンクして、
この40年、人間になるために彼らは肩を寄せ合い旅してきたんだな・・
と、すっかり感情移入してしまい、特に最終回は号泣しました。
ドラマが終了した今はすっかり寂しい思いです。
捜索願いを出したいくらいです。
また会えますかね?
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