80年代の音楽シーンを怒涛の如く駆抜けた安全地帯のベスト盤がこれだ。しかし、単なるベスト盤では無くバラードオンリーの選曲となっている。幾ら活動期間が長かったとは言えバラードだけで豪華2枚組みになる辺りが流石だろう。 安全地帯と言えば「ワインレッド」のような『妖艶さ』或いは、「熱視線」のような『お洒落なポップ』の印象が強いが、同時に今回のアルバムのように美しい繊細なバラードも多くリリースしてきた事が特徴的だ。ともすると、私の中ではバラードこそが安全地帯の顕著な特徴だったとさえ思わせる。 これだけ、痺れるような感傷感に浸らせるバラードをリリースしたバンドというのはそんなに存在しなかったはずだ。現在韓国ポップスそれもバラードが日本でも密かな隆盛を誇っているようだが、何となく韓国のバラードは安全地帯と似ているような気もするし、向うのアーティストが20年以上前の安全地帯を敬愛したり、こぞってカバーしたりするのも何となく理解できる。 これだけの珠玉のバラードを書き続けたのは、勿論ビブラートや歌い方を変幻自在に成せる玉置の哀愁感溢れる美声による所も大きいだろう。また、彼を取り囲むメンバーの演奏も前に前に出るという訳で無く、玉置のボーカルを更に魅了させるようなサポート的な演奏をしているようだ。裏を返せばこの技術も常人でできる技ではない。また、サウンドとは別に曲全体に温和さを感じる事が多々ある。例えば「朝の日差し」や「風」がそれにあたるが、これらの爽快感を含むバラードも何となく北海道出身の彼らだからこそとも思う。松山千春もそうだが、上京してもそのような望郷の念を抱かせるのもある意味彼らの強みなのかもしれない。 DISK1では、バラードの名曲中の名曲、ピアノだけの伴奏故にサビへの鳥肌物の盛り上がりは玉置の潜在性をうかがわせる♪1、正に夢見心地という言葉が相応しい幻想曲、ファルセットが冴える♪2、このアルバムのタイトル曲、感情的な歌唱に圧倒♪3、サビの刹那さは半端では無い、玉置の搾り出すボーカルとバックサウンドの混成がこの上無い♪8、吸込まれるようなサウンド、シングルとして大ヒットを記録したマイナーバラードの名曲♪11、刹那さと暖かさという矛盾がぶつかり合う名曲♪12、正に「陽射し」を感じさせる温和さ溢れる♪18。 DISK2でも、空一面の透き通る青空が曲だけで想像できる名バラード♪1、どこか北海道の真っ直ぐな一本道を駆け抜けているような爽快感溢れる♪2、90年代のバラードでは筆頭であろう、クリアーなサウンドと一体となった玉置のボーカルが冴える♪15.。。。 挙げれば限が無い程名曲が満載だ。しかも、これらの曲の多くがシングル曲では無く、アルバム曲である。名バラードは「恋の予感」等だけとは限らない。このまま日の目を見ずに封印するのは惜しい。是非多くの人にこの安全地帯のバラードの素晴らしさを感じて欲しい。
まず絵が可愛い!私が一番オススメなのは最後に入ってた話で、 パッと見攻めが神無○鳥のハ○カンに見えます。 ハ○カン好きなので余計萌え…笑 PCゲームの試作品っていうのをうまく取り入れてて (例えばプレイヤーへの愛情度うんぬんとかバグとか) すごく面白かったですv
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