ものすごく濃厚な物語。劇画の雄、山本康人(鉄人ガンマ、ウタダ、忍者パパなど)が、村尾幸三という、これまた人間描写がものすごい原作者と組んで書いた作品の第2巻。 掲載誌がそんなに有名じゃないのだろうけれど、人間のエゴと奥底の心理を徹底的に描いた、一大エンターテインメントです。 舞台は歌舞伎界。名跡の次代をめぐって繰り広げられる、「役者」という人種の強烈さがたまらないほど面白く、「人間はここまで人を憎むのか!?」という話が、圧倒的なリアリティをもって書かれています。 たぶん、原作者がその世界の人なのか、あるいは徹底的な取材をしたのでしょう。普通だったら表に出ない芸能界のネタが、次々に繰り広げられて、それがクセになる魅力を放っているのです。 これを読むと市川海老蔵という人も、中村勘三郎という人も、もしかしたらいい人そうな松本幸四郎という人も、それこそ強烈な自我とオーラを放ちまくっているんだろうなと思わされます。 ヤワじゃない出来。露悪的なテイストも時代に逆行する魅力がある。もっと知られていいんだけどなあ。
実は、おじいちゃんの家にこの商品があり、毎回子供たちに大人気!順番待ちになる程です。
地元のお店を探し歩いていたのですが、どこにも見つからずネット検索で購入しました。
結果、定価よりも安くで買えたし子供たちもとても喜んでいました。ありがとうございます。
シンプルなんだけど飽きないで何度も遊べるのでいいですよ。
パソコンゲームなどではない、このようなゲームがもっと増えると家族とのコミュニケーションも増えると思います。
この映画の本質は、
司法制度の問題や冤罪ではない。
私たちの生きている「国」が
どういうシステムで成り立っているのかを
告発している映画なのだ。
普段平凡に暮らしていて知らなかった恐怖が
ボタンを掛け違えみたいに
ある日、たまたま満員の電車に乗ったフリーターに
襲い掛かる。
個人の正しい主張がとおる正義などなく
国に都合の良いように裁判が進んでいく。
そして、「それでもボクはやってない」と言えるのか?
絶望の中にあってそれに立ち向かうヒトの尊厳を
加瀬亮が見事に演じきっている。
そこに微かではあるけれど、確かな救いを見出せる傑作。
満員電車に乗り合わせたというだけで、なぜこんな目に遭わなければならないのだろう。もし自分が主人公の立場だったら、逮捕される時、大声で喚き散らしているだろう。そう感じつつ、オープニングからぐいぐい作品世界に惹き込まれた。
事実が捻じ曲げられてゆく経過、無実の人間がどんどん有罪に追い込まれてゆく過程が克明に描かれており、まるで自分自身が容疑者にされている気がして、やり場のない怒りが込み上げて来る。しかしそれも、激しい憤りというより、諦めと悲しみの入り混じった、力無い腹立たしさなのだ。検察の嘘は嘘なりに、一応筋が通っているところがまた、こちらをどうしようもない気持ちにさせてしまう。一旦“痴漢”に疑われたら、どうやって身の潔白を証明すればいいのだろう、そんなことを切実に考えさせられた。
一言一句を聞き逃すまいと、最初から最後まで集中して観ていたせいで、観終わって緊張の糸が切れ、どっと疲れた。そうした気持ちにさせてくれる映画であった。
勧善懲悪でない、こういう“煮え切らない”作品が世間に問い掛ける意味は大きいと思う。
「やりすぎ&なんでもあり」なシリーズ通巻5冊目。
史実とは様相を異にするMI作戦が実行されますが、それは壮大な釣りに過ぎず本当の目的は時間稼ぎ。
さて、冬の北海道はどうなるのだろうか。
巨大オンラインゲームが舞台装置のこの作品、他のシリーズがハード路線なのに対して、悪ノリが最高(笑)
旬なネタはそのうち「ああ、あの頃はこれが流行っていたっけ」と思うでしょう。
「中の人」とゲーム参加中の国籍は一致しないので、「あの国がこの戦術を使うとこうなる」や「あの国
なんだけどノリが違う」などニヤニヤ。当時の技術力の限界は超えているにしても、太平洋の戦いで
こんな事が出来るという着眼点は素晴らしい。メコンデルタと化した南洋の島、立てこもる事に関しては
随一の「中の人」があくなき抵抗戦を続けたフィリピン、そして海上殲滅戦。ジェネラルサポートがゲーム化
しないかな、これ。
一方で「順調に腐った」米国才女コンビや、「かつて腐っていた」日本の才女、「現在進行形でオタ道邁進中」の
政府高官、「やらせてみたら堂に入っている」主人公、実に平和だ。
どうしても扶桑を出したいのか(笑)
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