落語家を志す若者が、師匠や先輩落語家などから厳しく、そして思いやりのある指導を受けながら成長していく人情味あふれる物語で、この漫画を読むと実際に落語を寄席に聞きにいきたいと思わせる作品です。
日本酒の知識が、まったくない人にこそ呼んで欲しい本です。
私はまったく日本酒を飲まない人間だったんですが、
父へ日本酒のプレゼントをしようと思ったときに、この本を手に取りました。
ここまで詳しく、日本酒の知識の入り口を教えてくれる本も珍しいかもしれません。
読んだら呑みたくなる本ってのは、本当にそうだと思います。
日本酒に関する薀蓄を知り、かつ、いいお酒とめぐり合うために、どうすればいいのかまで
書かれているのは正直脱帽しました。良い本にめぐり合えてよかったヽ('ー`)ノ
前作は、日本酒一般の知識が得られて面白かったのだが、今回はイマイチだな。
いろんな酒にあう料理のレシピが載っているのはいいけれど、それが目的なら、ちゃんとした料理本の方がいいと思う。
いろんな酒蔵に「最終学歴は?」とか「何歳で酒蔵を継ごうと思ったか?」といったアンケートをとって、その結果を本書に載せているけど、これも一般読者には、あまり意味ない。
なにか、新しい視点が欲しいところだ。
寄席に行きたくなる事間違い無しで、落語に興味がなかった私でもなぜか手にとって
読んではまってしまった。
落語の魅力を解りやすく伝えてくれるのもそうだが、私が感じるのは、昔の日本気質の
道を究めようと修行する見習い制度の厳しさを改めて実感させてくれる事である。今の日本人に
必用な心構えじゃなかろうかと自分の後輩たちを見てつい思ってしまう。ここには古い伝統と
それを培う為の仕来りが根強く残っており、それが日本人である私の根幹に響いてくるんじゃない
かな。
一つ解らなかったのは、この3巻で銅楽師匠が「骨董品だよ」と失笑?する場面があるのだが、
あれは師匠の落語に対して失笑しているのか、落語そのものを自虐的にそう言ったのかが解らなかった。
それによって銅楽への思いが随分変わってしまうのできになるところである。
この漫画は連載のほうでずっと読んでましたが、つい最近、6巻までまとめて買いました。その感想を。
やっぱりすごくいいです。心とチカラのある、今では数少ない良質の漫画の1つだと思います。 ともすれば重くなりそうなテーマを、軽い笑いを絡めながら読者に語りかける匙加減が絶妙です。
この漫画のキャラクターたちは、酒を飲んだ時、その味についていちいちボキャブラリー豊かな解説をしたりはしません。ただ「うまいです……」と言うだけ。でもそれがかえってリアルで、その表情から酒の旨さが十分に伝わってきます。大して酒の飲めない私にすらです。
もっと評価されていい漫画だと思うのですが、絵柄が地味ということで敬遠している方が多いのでしょうか。せめてこの一巻だけでも読んでもらいたいですね。この漫画の基本的な要素はだいたい入っていますので。
ちなみに私は、毒舌家の酒屋、安本さんのファンです(笑)。理想や夢だけでは酒造りや店の経営はやっていけない、という現実的側面をシビアに代弁してくれるキーパーソンでしょう。実際に身近にいたら、仲良くなれるか自信がないですが……。
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