中学生が書いた小説だそうだが,文章も内容もしっかりしていて,そんじょそこらの「大人」が書いたものに遜色がない。だいしたものだと感心した。 たしかにいじめがテーマの小説であるということもできるが,この小説の世界はもっと広いと思う。 愛されたいのに愛されていないと苦しんでいた主人公の少女が,しだいに自分からひとを愛そうと,生き方を転換していく過程と,それにともなってひとりで立つことを恐れない勇気をみずからのなかから養い育てていく過程が,ひとつのものとして,小さな気づきの積み重ねとして,説得的に描写されていた。 読む人にも,ひとりで生きる励みを与えてくれる好編だと思う。
大学応援部という硬派を代表するような人たちに密着したノンフィクション作品。
勝利が非常に少ない中で応援とは何かを問い続ける東大応援部の部員たち。
その葛藤や悩みなど若い青年たちの強い思いや揺れがうまう描かれていると感じた。
もうちょっとストーリー性をもたせて、面白おかしく、あるいは感動的に描けばいいのに、と感じたが、巻末の三浦しおん氏の解説を読んで納得。三浦氏の解説も面白いです。
歪んだ法治国家の権力の暴走と言うべきか、冤罪は、今の時代でもおこってしまう。悲しい現実だ。この映画は袴田さんは無実であるという立場に立って、ぶれることなくしっかり描いている。睡眠時間を奪い、暴力的で無実の人を犯人に仕立て上げてしまう恐ろしい取り調べが実際に行われていたのではないかと思ってしまう。裁判員制度が導入され、一般の人々が人を裁くというとても難しく、責任重大な事にかかわっていかなければならない。是非、一人でも多くの人にこの映画を観てほしい。そして人生の大切さや命の重みをじっくりと考えてほしいと思います。
残念です。
しかし、調剤薬局って30代の薬局長の人がおじさんおばさんを罵倒しながら仕事させる所なんですが、そういうところも取り入れて欲しかった。きれい事ばかりではありません。
少女漫画誌から青年誌へと雑誌を移っての1冊目のコミックス。 作品が掲載されたのが青年誌ということもあって、 作風なんかもある程度変わっちゃったかなーと思ったのですが、 中身は思いっきり、というか以前と変わらず少女漫画でした。 まあ、作風もちょっとは変わってるかも知れないけど、 タイトルから想像するほどではありません(笑)。 昔からのファンの人でも違和感なく読めると思います。
|