小池真理子怪奇幻想傑作選の第一シリーズ(第二シリーズは最近出た「青い夜の底」)。
ホラーの中にもほのかに純文学のテイストを匂わせている、 そんな作風が好きなひとには非常におすすめ。 特に本作の中で私がお勧めなのは、短編というよりも掌編である「くちづけ」。 ほんの短い物語なのに壮大で読み手の想像力を掻き立ててくる、非常に切ない ラブストーリー。 もうひとつは「蛇口」。 これはホラーも十分に匂わせつつ、ミステリ的なオチになっているので、 ホラーというよりはミステリ嗜好のひとも十分に楽しめる内容になっています。
単に幽霊や怪奇現象が起こるから怖い、というのではなく、 何か心の芯を揺らされるような、自分のアイデンティティが危うくなってくる怖さを持った、 本作は素晴らしい短編集です。 是非一読を。
板谷由夏さんという女優さんを初めて認識したのですが、演技力、体当たりで役に挑んでいく情熱に感動しました。 主演の彼女があまりにすごすぎるため、相手役の俳優の方は完全に食われてしまっていてちょっと可哀想なほど。 地味ながら内なる欲望を抱え、それを開花させていく主人公の気持ちが伝わり、泣けてしまいました。
ラブ・シーンもこってりと描かれておりますが、この濃厚さはドラマの上で必要なものだと感じられます。 数年後に見返したくなる心に残る作品です。
交通事故が原因で性的不能となった青年との精神的な純愛という、悲恋の物語。女性がここまで心と肉を分けて考えられるのかどうか私には分からないのだが、主人公は一方で妻子ある男性と体だけの関係に溺れる。自分の愛する人とは決して肉の交わりを得ることはできない、故に激しく欲情してしまう。そして、最愛の人との精神的オーガズムという極地に到達した時、突然、肉欲だけの関係の男に興味が失せる。肉の喜びを味わいつくした上で、性的に不能の恋人と精神的な交合を欲する主人公と、肉体の快楽を味わったこともなく、セックスを観念でしか捉えられない青年の絶望。二人の会話のひとつひとつが、本当に切ない。二人で、南の島での静かな休暇を楽しんだ最後の日、沖へ永遠に泳ぎ続ける青年の姿。それをも彼の人生における至福の瞬間であったと、甘美な思い出にしてしまう主人公。 性描写はあっさりしているが、精神的オーガズムという新しい官能の世界を切り開いている。他の登場人物もキャラが濃厚で、作品に彩りと不気味さをかもし出している。作中、登場人物たちにより三島由紀夫の作品が何度も語られており、三島文学を読まなければこの作品を本当に理解することはできないのかも知れない。小池真理子の作品を初めて読んだが、もっと小池ワールドに嵌ってみたくなった。
ひなまつりにぴったりの雰囲気で、お安いし買ってほんとによかったです♪
聞いたことある曲が多くて、親子で覚えて一緒に楽しく歌えそうです☆
1才の娘も気に入ったらしく、歌にあわせて手を叩いたり体をゆらゆら揺らしてニコニコ♪
今年のひな祭りが楽しみです(*^^*)
美男美女のアイドルのドラマって感じで、ストーリーも題名通り爽やかでどろどろ感はないです。ゆったりとした気持ち、ぼーと観ていたい時、心がちょっと疲れた時はお勧めかも。 特典映像は、短いながらも俳優陣の素顔が観られファンには嬉しいです。
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