マンガは何十回と繰り返し読んで、映画も何度も見たので、ストーリーはよく知っています。 けれども、ページを進めるたびに心が躍り、胸が熱くなって、涙してしまいました。
ドラえもんがとても好き。というより、そんなことを改めて言うこともないくらい身近なもの。きっと誰でもそうでしょう。 ずっと継続してドラえもんを観たり、読んだりしているわけではなくて、特によく見ていた時期のドラえもんがずっと心に残っています。 アニメだと、その心に残るドラえもんはもう二度と見られないと思います。 時代によって演出もデザインも違いますし、好きだった時代の作品は思い出のフィルターがかかり、今見ると陳腐に思えてしまいます。
小説版は、その心に残るドラえもんが、最新のCGやアニメに負けないくらい迫力ある画で見えてきます。
今ドラえもんを読んでいる子供に小説は難しいのではないか。いい大人がドラえもんなんて。 そんなことを言わずに読んでください。お勧めです。
食事の量(=摂取カロリー)を極端に減らしても、タンパク質やビタミンなど最低限の栄養素があれば、人間は健康に生きられる、という説があって、そのメカニズムの核心に位置するのがミトコンドリアであるという。で、ミトコンドリアについて知りたくて本書を手に取った。結果は「当たり」である。
本書は、ミトコンドリアの機能や働きのメカニズムを分子レベルまで砕いて解説する。それだけではなく、ミトコンドリア研究の歴史も詳細に紐といていて、研究者たちがどのようにしてミトコンドリアの謎を解明していったのか、時代時代の背景もあわせて非常に興味深く読んだ。一般向けの科学読み物ではあるが、分子レベルの解説は適当にはしょったりしておらず、相当歯ごたえはある。一読して理解できるようなヤワなシロモノではないが、ともあれミトコンドリアについて知りたいことはこの本にほぼ全部書かれているだろうことはわかった。さて、これからが勉強だ。
巻頭言、和合さんの詩が特に良かった。
数年後、数十年後に震災を思い起こす時にこれを読めば当時のリアルな言葉を感じる事が出来るだろう。
それはアーカイブされた多くの写真や動画からでは伝わらない感情を呼び起こすに違いない。
原作を読んでどうしても映画版を観たくてやっと観た作品です。 「催眠」と同じ監督さんなので、色々期待してたんですけど、 ちょっと残念かな・・・(私は) 思ってたより、淡々としていました(大勢の人と絡むシーンが少ないからか) でも、さらりと良いラヴストーリィを観たという感じで良かったです。 日本の昔のいい映画作品たくさんあるので、どんどんDVD化してもらいたいです。
モーリス・ルブランの「ドロテ」が、何と日本人作家の手により三部作として復活!あの「ドロテ」の前日譚。ドロテの育ての親で矢張りドロテと云う女性が登場。ドロテ本編に登場していた四人の孤児のうち三人までは登場しているが、一番幼かったモンフォーコン隊長はおらず、代わって同じ名前の大人の男性が居る。おそらく、この男性が死ぬか何かして、後にドロテが拾った子供に、この名を付ける事になるのだろう。 本書はルパン外伝にもなっていて、ルブランの書いた本が、どこまで本当の事が書かれているのか判らない・・・と云う事になっている。そして本書は正に「虎の牙」事件が起きている真っ最中の話でもある。 イギリスから犯罪の専門家として招聘されたのが探偵のホームズではなく作家のG・K・チェスタトン(!)。亡くなる3年前の事か・・・チェスタトンと一緒に居るのはルパンシリーズでお馴染みのデマリオン警視総監。 ドロテの相手役の少年が連れている犬の名前がシャーロックなのがおかしい。 ルパンの娘である事を匂わされるドロテは本当は誰の娘なのか、そしてルパンの実像はどのようなものなのか、先が気に成る。
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