リアルロボットという言葉がある、架空の未来世界で第二次大戦やベトナム戦争をモチーフに人型の兵器で戦争をするアニメに付けられた呼称である、 それに対応してそのような作品が登場する以前の作品にはスーパーロボットという呼称が与えられ、これがしばしば蔑称として用いられる。
しかし、いつの時代もリアリティの無い作品が受け入れられる事は無い、地球全体で見れば、いまだに「リアルロボット」アニメの人気は「スーパーロボット」に及ばないという事実は日本人と西洋人の感じるリアリティに隔たりがあるゆえで、実際に「軍事」に触れる事の多い西洋諸国の人たちは未来世界の戦争、よりも現代に起こる狂信者によるテロリズムのほうが「リアル」だと知っているのであろう。
本作、「グロイザーX]の原作者「桜多吾作」氏は「グレートマジンガー」および「グレンダイザー」のコミカライズにおいてロボットアニメに革新的なリアリティを流入させた先駆者としてロボットアニメファンに高い評価を受けているが、そんな氏のオリジナルである本作は同時代のロボットアニメとも、その後の作品群とも明らかに異質な濃厚なリアリティを持つ作品である。
乱雑な作画やチープな色使い、ケアレスミスの連続で現在のファンが見れば失笑のもとに迎えられる作品ではあるがその向こうにあるドラマ性とリアリティに気付く時、貴方は真の「リアルロボットアニメ」とはなんたるかを知るであろう。
今までのロボットものとは違った、「飛行形態」がメインのロボットアニメ。 その為、ロボット形態の「グロイザーロボ」への変形は、全話通して数回という結果になり、人気も今ひとつとなってしまった残念な作品。 でもそんな作品ですが、多くのファンがDVD化を望んでいたはずです! 今回、ようやっと敵の「空爆ロボ」と戦う「超爆ロボ グロイザーX」の勇姿が見られる事に、感動しています。 グロイザーXは、敵であるガイラー星人のヤン博士が作ったロボットで、数々の新兵器を搭載しています。 1必殺技の「フライング・トーペッド」(飛行形態時に胸から発射する、大型ミサイル) 2タキオン光弾(両角から発射する) 3タキオン・ソニック(鼻のあたりから発射) また、Gジェット、Gシャーク、Gタンク等の陸・海・空に対応できる乗り物まで搭載しています。 (動力に「タキオン」を使用している点など、当時では画期的だったのではないでしょうか。) そんな「大空の王者 グロイザーX」の勇姿を楽しんでください。
TVシリーズ「マジンガーZ」放送同時期、 永井豪さんが「TVマガジン」で連載し、 今はなき「冒険王」で桜多吾作さんが連載していたのが本作品。
ともかく桜多版「マジンガーZ」は自衛隊がよく出てくるし、 リアリティあって映写も生々しい。 光子力研究所が脱走した囚人に占拠され さやかさんとみさとさんがレイプされかける演出もあって 今考えるとよく掲載できたなぁ〜って考えちゃう。 でもストーリーもアニメと違っているのが好印象。 あしゅら男爵がDrヘルを裏切ってマジンガーZを強奪し 地球の自転を止める「RI計画」で人類に全面降伏を迫ったり、 妖機械獣の攻撃で文字通りくるくるぱー(笑)になってしまった甲児くんが みさとさんを裸にひん剥いて追い掛け回したり、 一番驚いたのは最終回。新たなる敵、ミケーネ帝国の戦闘獣によって Zは大破。グレート登場となるんだけど 甲児くんがサイボーグとなってさやかさんの前に現れたのには 初めて読んだのが小学生だったんですがかなり衝撃的でした。
マジンガーZを観て育った世代はもちろんですが、 「エヴァ」が最高傑作と譲らない世代には是非読んでもらいたい。 この作品は大金出しても損はない作品です。
あと、桜多版「グレートマジンガー」、「グレンダイザー」も 出版してもらいたいです☆
小さい頃見てショッキングだったシーンも今見るとあっけなかった感ありますが、それでも吾作マジンガーは最高です。
小さい頃見てショッキングだったシーンも今見るとあっけなかった感ありますが、それでも吾作マジンガーは最高です。
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