ある中学校の終業日、1年生のクラスで担任の女性教師が
とある「告白」をするところから始まる。
普段もこうなんだろうと想像のつく騒々しい教室だったが、
担任の話が普通ではないことを徐々に感じ取り、
次第に静まり返っていく冒頭。
序盤は担任による長い長い説明のみなのだが、
一体なんの話をしているのかというぐらい、
支離滅裂だったバラバラな内容がだんだんと集約されてくるところが素晴らしい。
その告白を聞き、クラスが大騒ぎになったときには
映画を観ている側ももう目が離せなくなっている。
担任の淡々とした態度と冷静さがむしろ恐怖感を煽り、
「彼女は本気である」という説得力につながっている。
担任による告白が終わると、今度は別の登場人物の視点による告白に代わる。
それによって過去の状況がさらに細かく理解でき、
問題の終業日以降の各生徒の状況も語られていく。
各俳優が非常にハマり役で、登場人物の演技から目が離せない。
それぞれが自分の大切なものを守りたいために行動しているのに
バランスが少し崩れているために壊れていくのが素晴らしく怖い。
その原因となっているのが、終業日の告白によって立てられたわずかな波風なのだ。
新任教師の熱血ぶりが空回りしている様子がまた恐ろしく、
告白を聞いた生徒たちだけが、なぜ空回りなのかを理解している。
中学生の頃の独特の未熟さというか、
すべて他人事として片づけようとしたり、脆いプライドが邪魔をしたり、
自分を守ることに必死な様子がまたリアル。
最初から最後までまったく無駄のない脚本。
あまりにも見事なデキ。最高傑作と言える必見の作品。強くオススメ。
舞台はその場で観ることに意味がある!と思ってきたため、三浦春馬初主演といえどコレクション感覚で購入。
・・が、初観賞後「前言は撤回」と手のひらひっくり返しました(笑)。
「演技を間近で、しかも肉眼感覚で観る」メリットは生よりも「映像ならでは」と痛感しました。
ドラマや映画のような「アップの演技」がいらない舞台であっても、
春馬君は変わらず、表情細やかに演技しているんだ〜と確認でき、嬉しかったです。
また場面によって、あえてローアングルで撮った画、リズミカルなカットつなぎ、後半では2画面に見せる演出が施され、
ライブに匹敵する臨場感溢れた編集技術により、ぐいぐいと世界に引き込まれていきます。
舞台そのものを観る場合、座席の位置で印象も変わることを考慮すれば、
編集のよいDVDの存在は非常にありがたいかと。
そしてストーリーに関して、個人的にはぜひ「ヘビロテ」をオススメしたいです。
春馬君のいちファンとして、最初は彼のダイナミックで華麗なダンス(特にトドとのコラボはセクシーでもありました)、
聞き惚れる歌声、舞台慣れした他キャストと充分並べる演技に「本当にこれが初舞台??」と末恐ろしくなりました。
が、数回ヘビロテしていくうち、やはり他の役者さんとの場数と熟練の差が見えてきて、ホッとしたものです。
春馬君はまだまだ、舞台から教わる課題がたくさんある、のだと。あの若さで完成されては、先が見えてツマラナイ。
荒削りで、未完成で、余白がたくさんある有望な若手、という意味で、将来の楽しみが膨らみました。
そして流石なのが、岸谷&寺脇コンビの「あ、うんの演技と表現力」の高さかと。
確かに最初のうち、トドとザージャのかけあいはクドさを孕むのですが、ヘビロテすると不思議なことに、
舞台の本番という場所で、客席の空気を感じながら、互いの腹を探り合い、駆け引きをしている「二人だけの波長」
が見えてきました。
この波長がまさに、岸谷&寺脇という役者間だけでなく、トド&ザージャというキャスト間にも生まれていないと、
後半のストーリーに深みが出ないのだなあと。
繰り返し観ることによって、初見では分からないクダリがジワジワ分かるのもDVDならではですね。
またヘビロテをするうちに、ステラ、カイジ、シイナ、メリュー、アンジェリー、長老、シリリ・・・・といった
タバラ族一人一人に、いつの間にか家族や友達のような「愛着」を観る者に植え付けます。
愛着がまさにMaxとなった時点で観ると、ストーリー後半から巻き起こる展開は、深く息苦しいほど胸に迫ります。
感動というよりも、我が身もその時代に晒されたような「疑似体験」を個人的に得ました。
幕が降りる寸前のステージに残されたものは、「かすかな希望、一滴の望み」ではありながら、
簡単には消せない強さがちりばめられていたように思います。
ライブ感あふれる舞台もいいですが、こうして繰り返し観ることで感情の層を厚くすると、
伝えたいメッセージというのが「より肉厚」に届き、DVD化にしただけの価値あるストーリーだと実感しました。
すでに舞台でご覧になった方、初めてご覧になる方も、ぜひヘビロテをオススメします。
感情を煮詰めつつ鑑賞すると、二度三度オイシイ感動に出逢えます。
そしてシーンごとに、インパクトある選曲も見事。無意識のうちに「鼻歌まじり」に出てきたり、
頭の中でぐるぐる止まらなくなるほど、熱のこもった音楽が劇中に込められています。
特典映像の「岸谷・寺脇トーク」も、単純に愉しかった〜。
舞台の上でも、降りた所でも、熱く仲の良いお二人は微笑ましいし、
エンターテインメントを血肉とする役者二人が、出逢い、タッグを組んでくれたことに感謝しつつ
次回作への期待が高まりました。
いつか生で、地球ゴージャズの舞台、観覧してみたいです(あれ?結局ソコに落ちますか?笑)。
お礼がおそくなりすみませんでした。とても清潔な印象をもちました。本もピカピカ、封も丁寧。また利用したいと思います。オススメです。
別のレビュアーが書き込まれているように、毎年のカレンダーと比較するとインパクトが弱いように感じてしまいます。10周年を謳うのであれば過去の写真の選別に(版権を考慮しても)もう一工夫あっても良かったのでは、全体には無駄な風景写真も無くまとまった写真集だと思いますのでその分に不満が残りました。添付のDVDは時間が短い(11分)事を除けば写真集のメイキングとして、本人の写真集への取り組み姿勢が伝わってくる良いものです。
この愛をする人・おろちバージョンはアルバムの曲より壮大で切ない曲調になってます。11月25日の柴じゅんのライヴでも歌ってくれました。カラフルから始まり、メロディ、椿、愛をする人、君へなどの新譜の曲から挨拶代わりの月光浴、隣の部屋、それでも来た道の3曲と夢の舞台の東京国際フォーラムで尊敬するピアニストさんと共演し歌いたかった、私の夢、涙ごはん、皆の為にと片想い、アンコールでのファンリクエストのアカペラの花吹雪、終電と演奏が入った、泣いていい日まで、ぼくの味方といつもの緊張大魔王の柴じゅんが声がうわずる事なく一曲一曲噛み締めるように応援してくれる全ての方々に感謝の気持ちを込めて歌いあげてくれ、アーティスト柴田淳の過去最高の感動の素晴らしいライヴを観せてくれました。その際7年間ライヴのMCに対してファンの皆さんはライヴを楽しむより私をいつも笑顔で大丈夫だからと見守り支えてくれた事に感謝しますと言っていました。改めてヴィブラートの親愛なる歌い手柴じゅん本当に有り難う。
|