流石にi-modeから約10年たってケータイが一般化した時代にあって、それまでのようなケータイ文化について行けない大人の「メディア・ジェネレーションギャップ」による感情的な批判だけでない、「こなれた現状報告」としてまとまっている。
日頃、IT関係の記事を追っている人には大した収穫は無さそうだが、「ITに疎くて現状が分からない教育関係者」には最近のトレンド・問題点をまとめた「新書レベルの取っ掛かり」としてお勧め。
親の知らない世界が描かれています。
「ケータイ」がどんなに教育の現場,子どもたちの世界を荒らしているか分かります。
自分の子どもを悪くしたい親はいません。にもかかわらず,子どもが中学生,高校生になったら,
躊躇なく買え与えている親がこの世の中にはたくさんいます。
自分の子どもが悪くなること間違いなしです。
少なくとも,「ケータイ」によってよくなった例は一つもありません。
それでもケータイが必要と考える親御さんがいるとしたら,
子どものケータイは電話機能だけで十分です。
それでも,SMSもあります。
世の中に安全,安心な「ケータイ」など無いことがよく分かる良書です。
ネットはいじめの温床。学校裏サイトは、匿名ゆえに誹謗中傷があふれている。そして、「子供を守れ」の言葉のもと、その規制が叫ばれる。しかし、本当に、いじめの温床なのか? 規制することで守られるのか?
最近、こういうテーマの書籍が多いが、その先駆けとなった『学校裏サイト』(下田博次著)辺りとかなり印象が異なる。
本書ではまず、「学校裏サイト」を巡る言説と、そこに多分に含まれる誤解・誇張を検証。続いて、実際の状況を利用者の声、さらに各種調査から検証する。そして、ネットいじめの構造を検証し、まとめる、という構成。
読んでいて感じるのは、非常に丁寧に論考されている、ということ。下田氏の著書では、かなり誇張などが多く「恐怖を煽る」表現がされており、また、ネットの存在のない時代との比較がないなどの問題がある。それらに対する批判なども実に納得のできるところである。
著者が訴える最大のメッセージは「ネットの人間関係は、現実の人間関係の延長線上にある」というもの。特に、学校勝手サイト(本書では、裏サイトではなく、勝手サイトと表記する)のようなものでは、その傾向が強い。また、その中でも、「キャラづけ」が重要な位置を占めている。そして、そのようなものを考察しないで、ただ、規制することで解決という現状の流れが極めて危ういことは言うとおりだろう。非常に納得のできる内容であった。
著者が認めるとおり、本書の中で示される各種調査は、サンプリングなどに偏りがあり、それをそのまま信用するのは難しいだろう。また、キャラづけの重要性という意味では、説明が不可欠なのだが、4章の説明の部分はちょっと長く、本題から外れているように感じたところはあった。
学校裏サイト、ネットいじめ、なんていうものを考察する際に、良いテキストになるのではないかと思う。
デスノート、ガンツ、バトル・ロワイアル、リアル鬼ごっこなど
流行りものをまぜてつくったような話ですね。
しかし学校裏サイトというネットいじめのタイトルをつけながら
あまりその辺の本題は語られておらず社会性といえるものが
なかったのはいまいちでした
あと迫力を出すためか鬼ごっこと、不良漫画ばりの喧嘩シーンが
やや多すぎた感じでした。
主役の子はあまりイケメンとは思いませんでしたが、デスノーとの
夜神月を思わせる風貌と台詞演技はありました。
3人目の男とも言える紙屋というキャラはそれなりにキャラ立ちして
いましたがライバルの子は結局なにがしたかったのかいまいち。
ヒロインと大どんでん返しはいまいちピンとこなかったですね。
とはいえ、わりと長い時間ながら最後まで見れました
中盤以降をより丁寧な展開に時間が90分以内ならもっとよかったですね。
どちらにしろジャンプかマガジンの漫画みたいな話です
私が学生の頃は携帯電話を持つ人は全くといっていいほどいませんでした、今は中学生でも持っている人もいて高校生にいたってはほとんど持っています。この本を読んでみて時代が変わったことを感じると共に、これで良かったのか悪かったのか、考えさせられます。
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