さすが2時間サスペンスの元祖だけある。タイトルのキャッチコピーが全てを物語る。『証言 私の愛人ー29歳、独身、OL、関係5年…』。何か下世話な感じだが、それが土ワイらしさである。 不倫の発覚を恐れ、殺人事件の容疑者のアリバイ証言を偽証。しかし、最後は因果応報的な結末を迎える。それにしてもよく出来ている。柳生博演じる主人公が後半は立場が逆転、自身が無実の罪を着せられ、唯一の証人は偽証…。今の時代ならこんな出来事もありそうだ、そう考えると人間ってホント恐い。 全編通してヒロイン役の市毛良枝が好演。クイズハンターの柳生博もベテランの貫禄。中・高校生の頃に観た本作が発売されるとは。何も言うことはない。
もともと盲導犬PR映画としての企画であることは否めない。でもその枠は超えた作品になっていると思う(ところどころ説明的な場面があるけれど)。
大塚ちひろが光を失い、そして取り戻す映画でもある。密かなファンを自認している私には掘り出し物でした。作中、大塚ちひろが歌う「君のために」は早川義夫作品とのこと。
スワロのバッグのモチーフがイチオシです。その他にも、シンプルだけど、色の使い方がとっても素敵な作品がたくさん。いつものビーズ本より少しミーハーな感じで楽しめるかも。
主題歌、吉田日出子の「いとしのファニー」「夢色ララバイ」につられて購入しました。 1990年ごろの深夜テレビで放映されたものを見たのが最初でありますが、当時は女性と初めて交際を始めた頃でありまして、その頃の強烈な想い出が、主題歌から蘇ります。 深夜、悶々と「いとしのファニー」をラジカセで聞いていた、さえない独身男は、浮浪雲のように飄々と生きる姿に憧れたものであります。 特に女性関係においては、浮浪雲の旦那が理想でしたね〜 わたくしのばやい、結局、その女性と結婚して現在に至るわけでありますが・・(汗)
作品自体は、無難におさまっています。 原作はビッグコミックオリジナルの、長期連載作品ですから、読まれた方も多いでしょうし、その作品を読んでいた頃のそれぞれの記憶がオーバーラップする方も結構おられるのでは? 追憶の引き金として、所有する価値のある作品でありました。
本作品で、青春時代の感傷に浸りながら、渡哲也版の「浮浪雲」が発売される今年夏まで待ちたいと思います。 個人的感傷に終始したレビューで失礼しました(ぺこぺこ)
著者の熊谷徹は在独ジャーナリストであり20年以上もドイツに在住している。 そしてドイツ・日本の両国に関して詳しく知っており観察力も鋭い。 本書の中で著者は、日本人について「異常に楽観的であり分析や対策というよりただ将来に希望をつなごうとする」とし、 それに対してドイツ人は「現実を直視する、悲観主義でリスク意識が高い」と述べている。だが、決してドイツ人を褒めて日本人を貶しているわけではない。 著者は自身の経験も交えたたくさんの切り口から、そして歴史的背景からもドイツ・日本を細かく対比し、原発事故が起きていない国と起きてしまった国の違いを分析している。 事故後もあまり原発についてリスク意識をもたずにいつも通り生活している日本人はそう少なくないと思う。 そんな日本人を見て、著者は昔から考え行動してきたドイツ人のように常に問題意識を持つこと、そして歴史から学ぶことが大切で、 リスクに関する発想を改めないと我々は福島事故から教訓を学んだことにはならないと訴えている。 大事故を経験した日本人としてどうあるべきかを考える良い機会を与えてくれる一冊である。
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