ビッグ・モーローとダク・マックリアと男臭いメンツにアン・ターケルとシンディ・ワイントロープというマニアにしか受けない女優陣が楽しいモンスター映画。ロブ・ボッティンのデザインしたクリチャーは脳みそむき出しの半漁人みたいなやつ。後半、わらわらと数個体出てきて盛り上がってしまいます。子孫繁栄のため、女性を襲うという設定がなんだか異様。監督が女性のバーバーラ・ピーターズだからでしょうか。
前作はこれぞまさに3D映画の鏡といえる遊び心たっぷりの作品であったが、グロテスクさに欠けるきらいがあり、もっとエログロ満載でいいのではないかと物足りなさも感じた。ところが、続編は前作の欲求不満を一気に払拭。一緒に見た妻に言わせれば「お笑いに走りすぎた」ということになるのだが、前作以上にピラニアは情け容赦なく人間たちを襲い、展開もさらにバカバカしくなっている。 ヒロインのダニエル・パナベイカーは若い頃のブルック・シールズに似た美人ではあるが、いまひとつ華がない。相手役のマット・ブッシュも役柄的にはぴったりではあるものの、迫力不足。前作に引き続いて登場したクリストファー・ロイドとヴィング・レイムスが存在感を発揮したが、続編の中心人物は何と言ってもデヴィッド・ハッセルホフ! あの「ナイトライダー」のデヴィッド・ハッセルホフが本人役でセルフ・パロディをたっぷりと演じているのだ。妻は「ナイトライダー」を知らないので、このおかしさがわからなかったようだが、彼を中心に据えた映像表現も含め、贅沢な笑いを提供してくれた。 エロよりもグロとナンセンスの比重が大きくなり、特にピラニアが歩き出すラストは衝撃的。邦画ではレイティングがあっても避けるはずの表現が堂々と展開する。ネタバレになるので具体的には書けないが、アメリカ映画がここまで表現するとは驚きだった.
確かにすべてにおいてスケールダウンしています。逆に言うと前回が豪華すぎたというべきかもしれません。しかし、まったく退屈で駄作というわけではありません。83分というタイトな時間で飽きさせないようにまとめています。ゲイリー・ビジーが冒頭5分ぐらいで死んでしまったり、デヴィット・ハッセルホフの活躍(いや、本当に良い人だ。こんな役引き受けてくれる度量の広さに感心。NGシーン見ていれば人柄の良さが分かります)。女性自身の中にピラニアが入り込みH中に男自身に噛みつく、最終的に男自身を切り落としてしまう件(よく男女共生きてたな)。お尻の穴を噛みつかれる男。事態を見逃し利益を貪っていた奴らは全員死んでしまう。もうアホ描写満載です。誰が監督かと思えばザ・フィーストのジョン・ギャラガー、この名前を聞いて何となく、この作風理解できてしまいました。限られた予算のなかで頑張っている作品だと思います。
エロ・グロ・スプラッター能天気ホラー第二弾(2011年作)の登場。 今回は新設プールにも出現(!)、であったが、規模も小さくなってしまった感じ。犠牲者の数も少なくなっている。(笑) スタッフ、キャストも前回と入れ替わり、という事で嫌な予感がした訳だが。 勿論、エロ・グロ・スプラッター場面はある事はある。可もなく不可も無く。C.ロイド(博士)とV.レイムスの二人は続投、特に後者は前回でスクリューを駆使してピラニアを撃退中、死んだと思われたが、両足切断状態(食われた)で再登場し鉄製の義足に仕込んだ銃でまたもピラニアを撃破する光景は痛快。 ただ、前回の主要キャラである女保安官E.シューとその息子S.R.マックイーンがカッコ良かっただけに登場人物に物足りなさが残る。こういった続編は前作の続投が肝心な要素と思われるのだが...。前回の惰性で観るにはいいだろう。(辛口評価となってしまう。) 但し、ラストのオチ場面に限っては「おおっ!」と吃驚仰天する衝撃的残酷光景が待っています。(これは凄い、最後にやってくれた!)
|