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本巻での出色は、編集長に隠れて社員旅行中の彼のプライベートライフ(シモ)をストーキングしてレポートしてしまっているところであろう。原稿完成まで編集長に気付かせない担当編集はじめ関係者も悪質だが、載せてしまった編集長もたいしたものだ。
 
 
   
1,2巻とも、元担当編集M上君による各話の取材回顧録の書き下ろしが面白いです。
回によっては、実際は取材に行ってなかったなど、かなりぶっちゃけてます。
 
 スキンヘッドにランニングシャツのオヤジと、徐々に巨乳化していく女性(M上君でないかとの噂も?)の写真が出てた回。講談社版を読まれた方は気になると思いますが、2巻では彼らが誰なのかも明らかにされています。
 
 あまりにも手抜きで、お布施でしかなかった「4コマ漫玉日記」酸&アルカリ。それに比べ、M上君による相当な量の書き下ろしがあるだけでも、玉吉さんの情報に飢えてるファンにとっては、なげやり1,2巻はそれなりに気持ちの良い買い物にはなると思います。講談社版で未収録だった6作品も面白かったです。
 
 
   
下腹部に凄く重たい一撃を喰らった様な読後感、、週刊ファミ通に隔週ながら連載されて来た
 宣伝4コマが一冊の本になって私の目の前にある。
 此処には幽玄慢玉日記のオマケとして併録された物も含まれているが何だろうこれは?積み重ねられる作者の日常が
 少ないコマの中から前出の慢玉よりもっと至近距離で読者に提示される
 それに気付くのは一冊の本として最後まで読んだ後の事だが雑誌の宣伝漫画でしかない筈の一連の四コマ群は
 誰も気付かない内に一つの流れとなって我々の前に存在する
 最前線を離れた筈の現在も看板で有り続けなければならない作者の修復仕切れぬ軋みや歪みの何十分の一かも知れないが
 特に最後の作品でO村が呟く「ざまぁみやがれ」に結実している気がした
 
 
   
この所、連続で発売される新規の玉吉本(なげやり1&2 4コマ漫玉日記酸&アルカリ)に共通の話になるが、
内容については以前の作品の焼き直しで僅かな書き下ろしも含むが、全く新規で発売された御緩漫玉日記とは
 比較にならないほど薄味に仕上がっている…。
 新規ユーザがこの手の本を購入するとは凡そ考え難く、購入者のほとんどが玉吉の信者的な存在ではないだろうか…?
 そう考えるとこの手のまとめ本から「俺の信者なら買え!」という作者の強いメッセージ性が感じられ、
 玉吉信者であれば買わざるを得ない…。
 現在、休筆中の作者の状況を鑑みるとまさに自作品創作の為のお布施とも感じ取れるこの一冊…!
 君も玉吉信者なら迷わず買おう!!
 
 
 
   
シリーズ3作目,最終巻となります.
 編集者たちとの絡みなど,現実的な日記漫画は影を潜めてしまい,
 
 幼少期など,過去の深層的な思い出を語る内容が多くなっています.
 
 ここ最近は,ずっとメンタルの部分を自虐的に描いていましたが,
 
 それでもまだ『ギャグ』として笑える部分があったように思います.
 
 ところが本作では,回が進むに連れてだんだん絵も文字も乱れてきて,
 
 笑うどころかショックをおぼえるほどで,重い気分になってしまいます.
 
 おしまいはとても残念ですが,これを読まされては仕方のないところ.
 
 今後についても「あ,またはじめたんだ」くらいで逢えればよいのでは.
 
 
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