タクティクスオウガ 運命の輪 公式コンプリートガイド (SE-MOOK)
好きで攻略本を読む私のような変な人種wなら分かる感情かと思うが、良くも悪くも強いオフィシャル臭のする(そりゃそうだw)攻略本。見た目、ボリュームともFFのアルティマニアみたいな感じ。
システムの解説・シナリオ攻略・最終ステージ以降のステージ攻略・死者の宮殿など寄り道シナリオのアイテムデータ・スキルの詳細など、攻略本として無きゃいけないデータをきれいな写真付きで丁寧に解説。
オマケは松野さんを始めとした開発スタッフ5人の座談会。新キャラ・ラヴィニスの決定前バリエーションなど語ってます。
ゲームをクリアし、ある程度楽しむためには十分すぎる内容。
ただ、思い入れの強すぎるゲームなだけに、ゲーム自体には出てこない裏設定や、固有キャラのプロフィールなどマニア心をくすぐられる内容が含まれていれば・・・。冷たい言い方をすれば「単なるデータブック」と言ってもいいかも。
まあ、公式ですから、こんなもんだと思います。好きなだけに、どうもこのゲームには多くを求めてしまうw
ブラジルの魂~エモーショナル・
ブラジルの魂というタイトルから想像すると,サンバのようににぎやかなCDと思いきや,殆どが静かで暗い曲でした。兄弟のオリジナル作曲も多く取り入れ構成されています。良くも悪くもいつもと変わらぬ彼らの世界です。
まさに既存の音楽範疇におさまらないジャンルレスのアルバムです。録音音質がいいのでギターのクリアーな音色が楽しめます。
タンゴ組曲のようには熱く演じるところがないこのCDは,暗くなってから一人静かにくつろぐにはいいでしょう。騒音じみたテレビを消して,真っ暗な部屋の中で聴くのがいいと思います。
心に不安な何かがあるときに聴くとより一層落ち着かなくなりぐっと落ち込めます。余裕のあるときに聴くと何かが悟れそうです。
母さんのショーロとブラジル組曲は必聴です。
サッカー戦術クロニクルII
74年W杯優勝の後、70年代後半にかけてアディダスの広告にカイザー(皇帝)ことベッケンバウアーの写真と共にあった
コピーが現代そして未来のサッカーには「ポジションは存在しない」つまりオールラウンダーを11人揃えてのトータルフットボールが
究極のサッカーの進んでいく方向性であると宣言していたのである。当時はベッケンバウアーらの凄さと相まって
(唯一のサッカーTVプログラムだった三菱ダイヤモンドサッカーもブンデスリーガをよく紹介していたし)今後、世界のサッカーは
西ドイツヤオランダのようなスーパースターを中心に全員攻撃全員守備を繰り広げるスペクタルな競技になっていくのだと
漠然と夢想していたのを覚えている。まだ日本がプロ化するとは思えず、W杯など夢のまた夢だった時代だ。
そんな少年時代の漠としたイメージを理論的に明快な語り口(と言うにはやや流れの悪い部分もあるが)で
欧州の戦術の変遷という大きな流れの中で文章化してみせたところにこの作品の価値があると思う。
前作は説明が足りずやや我田引水な印象もあったが、本作は前作で語られず理解されなかった溝を埋め
サッカーを戦術という側面から掘り下げて見る醍醐味を広く知らしめ得る内容になったのではなかろうか。
ゾーンとマンツーマン、ハードワークとパスワーク等の永遠の課題、ポゼッション、プレッシングのバランス、etc、個人技で勝る
ブラジル、南米陣営に伍する為に練り上げられてきた戦術が最終的には哲学の域に収斂するとの指摘は
サッカー/フットボールという単純故に無限のバリエーションを持つ競技の裾野の広さと奥深さを考える上で正鵠を射ている
と思う。無論、南米の視点から語られればまた違うフェイズが見えてくるだろうし、著者の視座が全てを
俯瞰しているとはいえないかも知れない。が、「コロンブスの卵」よろしく、戦術という切り口で魅せる
サッカー観戦の為のガイドブックという点では出色の出来ではないかとごく個人的には評価している。
岡田ジャパンがGKとDFの間の僅かなスペース、特にゴールニアサイドに走り込んでの攻撃に活路を見出そうとしている
ことも日本の特性と世界の大きな流れの中ではむべなるかなと感じた次第。
職場のメンタルヘルス実践ガイド―不調のサインの見極め方診断書の読み方から職場復帰のステップまで
メンタルヘルスの研修を受けてもよくわからない、「で、具体的にはどうすればいいの?」ということが、この本には丁寧にかかれています。
序章に続く第一章では、ラインケアとしての「見る」「話す」「聴く」「対処する」ポイント、第2章では、診断書を受け取ったときの「診断書の見方(病名など)」やその「注意点」、第3章では、部下の職場復帰を成功させるための注意点が、3フェーズ・5ステップ(1.休職開始、2.休職中、3.職場復帰可否判断および復帰支援プラン作成、4.最終的な復帰決定と職場復帰、5.復帰後のフォローアップ)ごとに、具体例を挙げて解説されています。
こんな本が欲しかった!というのが正直な感想。すぐに現場で使える1冊だと思います。
3-4-3 ~究極の攻撃サッカーを目指して~
4年ほど前にも「4‐2‐3‐1―サッカーを戦術から理解する」 (光文社新書) という本を出していますが、そちらでは割と図を用いた説明が多かったのに、今回、図はフォーメーションのみで、こういうときはこうだった的な図の説明はなし。なので、ちょっと分かりにくくなった気がします....また、内容も4-2-3-1のときとダブるところもあります(「トルシエとヒディンクの違い」、「3バックと4バックの違い」とか、もう分かったから書かないでと言いたくなる)。
ただ、4-2-3-1では触れてない試合の解説とか面白かったので、なかなか評価が微妙な本な気はします。