南海の翼 ─長宗我部元親正伝
久々に面白い歴史小説を読んだ実感がある。
長曽我部元親の「正伝」と言うだけあって、読み応えはたっぷりで、この稀有な戦国大名のエピソードもしっかりと分析して描かれている。
長曽我部元親という人物の曖昧さ、優しさ、怖さ、律儀さが否応にも伝わってくる。
中央から遠く離れた土佐であるがゆえに、このような人物が生まれたのだろうか。
その土佐の気質は今の高知県人にも十分引き継がれているような気がする。
僕の友人の高知出身の男は、大酒呑みで義に篤く、非常に家庭を大事にするが、彼の中に長曽我部元親を見る思いが改めてしたものだ。
ただ、作品が久武親直と長曽我部盛親の回想で始まり、途中に幕間を2回入れているのは、作品全体の構成としては解せない。
回想で始まりながら敵方の十河存保の立場に立って文章を薦めるという手法も作品の構成上いかがなものだろうか。
また、秀吉に臣従してからの元親の動きを早足で駆けるように描いているが、ここは津本陽の「夢のまた夢」の如く丁寧に書いたほうが良かったのではないか。
ただし、そういう構成上の疑問はあれど、この書の中に出てくる元親はその輝きを失わない。
戦国ゲームが全盛の今、僕がこの書を読むきっかけとなったのも、ゲームにはまっている娘二人からの長曽我部氏への質問からだった。
僕は毛利元就や武田信玄のことはある程度知っていても、元親のことは、ほとんど知らなかったのだ。
そういう意味で、この書が出た背景も戦国ゲームによるキャラクターの一人として元親が大きな役割を果たしているからではないだろうか。
作者はまだ若く、それが故、筆にもリズムがあり力強く読みやすい。
久々の大型戦国大名伝であることは間違いがないだろう。
なお、作品には描かれていないが回想をする本人である長曽我部盛親やその家族の終焉を思うと、それはこの書の読後感に、無常の哀しみを思わせるのだ。
チャームエンジェル 1 (ちゃおコミックス)
ちゃおで連載中のチャームエンジェル。主人公の名前は、保利 アミー。小さい頃に、親が離婚してしまい、今は教会で、祖母と二人だけで暮らしている。 教会に来る人を次々と追い返していくアミー。
アミーは、小さい頃、親が離婚して以来「人間不信」になってしまう。中3になっても、まだ友達が出来ず、母親が嘘をついてから、人間不信になった。ある日の朝、パートナー天使・リコル&試験管・ラミエルがアミーの前に現れた。「星天使になれば、何でも願いが叶うの?」と聞くアミー。すると、「星天使は、不可能を可能に変えてしまうお方だ」と言う一言にアミーは、「なる!なってみせる!」と言ってしまう。そしてアミーは、星天使候補生になる。
だんだん、不幸体質リコルに慣れてきて、リコルともすっかり、仲良しになれた。ダメダメコンビとアミーは言うが、良いコンビだと思う。
アミーが遅刻寸前の登校。1人の少女と出会う。アミーには、見ただけではわからなかった。彼女が今星天使に最も近い星天使候補生だったということを!! アミーは、三人のライバルに勝てるのか!?
人々が困っていることを助けてあげるのが、チャームエンジェル。クリアしたら、チャームがもらえる。一番多く持っている人の勝ち。 アミーファイト!!
チャームエンジェルは、カードゲーム化されています。12月8日に第二弾発売!!!
とっても、おすすめの漫画!! 二月には、チャームエンジェル二巻、発売予定だそうです。
買って損は無いと思いました。