パチンコがなくなる日―警察、民族、犯罪、業界が抱える闇と未来 (主婦の友新書)
◆まず、何よりつかみが強烈です。 冒頭に押尾学のあの事件で、某メーカーがあれこれ動いたという生々しいくだりが出てきます。パチンコファンもアンチ派も、どちらでもない人も「へ〜!」ってならざるを得ないかと。 ◆そんなセンセーショナルな内容のあとは、業界の歴史やグレーな部分を丁寧に解剖してくれています。 また、多くの人が持っているであろう、朝鮮・韓国との関係などにも触れています。半島との関係へのイメージは偏見なのか否か、読めばよくわかります。 ◆暴露本にありがちな、悪意に満ちた様な表現はなく、とても紳士的に書かれたルポルタージュです。 業界批判というよりは、パチンコを愛する著者が「業界のすべてを明らかにしました。あなたはどう思いますか?」そんなメッセージを業界人にもエンドユーザーにも送っている本の様に私は感じました。 ◆たまにはアカデミックな目線で、パチンコ・スロットに触れるのも悪くないな…、続編も出ると良いな…、そんなことを思わせてくれる本でした。
平和の毒、日本よ
産経新聞連載のコラムをまとめたもので、いま読み返すと
間違っていたかもしれないことも言っている。
ただ石原節は健在!
政権交代、東日本大震災、原発事故、尖閣問題を言っているあたりは
ぶれないはっきりした主張が気持ち良い!
俺は、君のためにこそ死ににいく [DVD]
映画自体はあと一歩でしたが、「男たちの大和」より全体的な構成は数段良かったです。
主題歌に関しては長渕剛が歌う「男たちの大和」の方が、断然良かったので、
この「俺は、〜」に長渕剛の歌を付けたほうがより良い映画になったと思います。
その代わりにB'zの歌は「男たち〜」にあげます(笑)
岸恵子の演技は本当に上手だった。さすが大女優、芸達者ですね。
石原慎太郎が強く望んで出演してもらっただけのことはあると思いました。
岸恵子は、当初「戦争賛美の映画ならば出演しない」ということで、
出演には消極的だった様です。それで、石原氏とお話をするときも
「東京都知事としての石原さんには会いたくない」ということで、
東京都庁ではなく、都内某所のホテルで出演交渉が行われたということです。
この映画は戦争賛美でも反戦でも、ましてや卑下でもありません。
純粋に、時代の波にのまれて、国のために命を投げ出さなければならなかった
若者たちを忘れないようにするための映画です。
劇中で、特攻のために出撃した戦闘機「隼」が農村の上空に飛来する場面があります。
そこで、農道を歩いていた農村の家族が、地面に土下座して「隼」を
見送る場面があります。
私も、特攻に散っていった若者たちのために心の中で手を合わせた場面です。
私にはその場面が、この映画のクライマックスのように思われました。
そういった礼節や感謝の念も現代日本人にはそぐわなくなってしまったのでしょうか?
私は、変な格好をして繁華街をうろつく馬鹿になった日本人を見るたびに、
また、下品で無粋な民法テレビのバラエティ番組を見るたびに、
かの若者たちが守った日本がこんな風になってしまったことに対する
変な申し訳なさを感じずにはいられません。
自由と繁栄を履き違えて、傍若無人になってしまったのが今の日本人ではないでしょうか?
映画の冒頭に石原氏がコメントを寄せています。
「日本人がもっとも美しかった時代の記憶を残しておきたかった」
というようなコメントだったと思います。
私も同感です。
黒い都知事 石原慎太郎 (宝島SUGOI文庫) (宝島SUGOI文庫 A い)
センセーショナルなタイトルは、売るための必須事項。したがって、各章のタイトルも記述の方向も、石原憎し、で徹底しているのは当然だ。学術書ではないのだから、こういう本を、その「主旨」が正しいか正しくないかで論じるのはお門違いというものだろう。
ぎっしりとした記述で論じられるのは、羽田空港D滑走路の工事、汚染地への築地市場の移転、新銀行東京の破綻、オリンピック招致など、いずれも賛否が渦巻くビッグプロジェクトであり、それにともなって知事周辺で大きな金が動いたのではないかとの疑惑である。小沢裁判ではないが、証言や状況証拠を綿密に集めていて、私の感想としては限りなく黒に近い灰色、という感じだ。それでも決定的な汚職として刑事事件にはできていない、ということだろう。
あとは、これを読む人の「政治判断」でしかない。そういう私も、かつては石原慎太郎のような総理大臣がいてもいいかもと思った時期があった。今となっては手法が悪いだけでなく、古いとも思う。
石原だけでなく、やり手といわれる政治家が、どういう役割を果たして日本を「開発」してきたのかを知る意味でも、一読の価値はあると思う。