Bari
初めてこのアルバムを聴いたのは、2002年に欧州出張に行っていた時ですが、視聴コーナーで聴いた瞬間に即買いしました。このアルバムの魅力は何と言っても「リズム」です。そして、その上に流れるメロディーが耳に残り、初めてアルバムを聴いたあとにもメロディーを口ずさんでしまうほどでした。スパニッシュギターもつぼをおさえた存在感があり、ベースラインも独特です。しかも、メインとなる「リズム」に関しては、一度でもパーカッション経験のある人なら、アルバムの最後まで両手が動かずには居られない状態になるのは必至です。とにかく素晴らしい!日本で発売された事も嬉しい!
Bari
ライナーノーツには「フラメンコ40g、ヒップホップ20g、ファンク20g、ラテン10g、ラガ10g」
とありますが(笑)ホントにそんな感じのスペインのグループです。
ロック的な要素はあまりなくて、フラメンコをよりファンキーにした感じで
ビシビシ決まるリズムがとっても快感です。
Aocana
フラメンコを基調にしたポップス=フュージョン・フラメンコ好きの私には堪らないアルバム。
初のシングル・カットとなった『Todos Mortales』(<すべてのものは死に行く>と訳すべきか..)
も勿論良いが、Rumbaの『Rumba del adios』(<さよならのルンバ>氷川きよしの歌謡曲の様な
題名ですが..)も一段といいし、スローな『lluvia』(<雨>)がこんなに聞かせてくれるとは...
全体的に嬉しい事に、これまでで一番フラメンコ色の強いアルバムと、私には感ぜられた。
(唯一、6番目の『Una verdad incomoda』(<不都合な真実>)がラップ色が強すぎる感があり
気に入らなかったが、クロス・オーバーが彼らの看板ゆえ、これも良しとします。)
次のアルバムが、いまから待ち遠しくなります。
余談ですが、題名『Aocana』はジプシーの使う<今>という言葉らしいです。
(スペイン語ではAhora)
ジャケットの裏にメンバー全員の集合写真があり、これ見ると一頃のオルケスタ・デ・ラルスを
思い出しました。
とにかく哀愁を帯びたメロディー、すばらしい女性ボーカル、ジャンルを越えてお勧めです。
Techari
バルセロナのアンダーグラウンド・シーンから現れた新世代フラメンコ・バンド。これこそGYPSY/ROMAサウンド!フラメンコの燃えあがるような情熱をはじめとして、東欧、バルカン、フランス等の伝統的なGYPSY/ROMA音楽は数知れないだろう。この音楽の音は、この国々の長い苦難の歴史故であろうか。これが近年、世界的に幅広い人気を博している。特有の泣きのメロディ、哀しみの果ての生・・・これがGYPSY/ROMAサウンドの根底に流れている。このたくましさが、遠い異国の我々を揺すぶる。
Ojos de Brujo(オホス・デ・ブルッホ)はフラメンコをベースにしながら、ヒップポップ、ラテン、ファンク、インド音楽まで自在に操るサウンドはワールドミュージック最前線と称されている。
聴いて感じてみてください、我々の感情の限界を軽々と超えるようなサウンドを!