砂の器 デジタルリマスター版 [DVD]
ハンセン病を扱った映画やアニメはいくつか見ました。
ブラザーサンシスタームーン(見た当時は高校生で理解出来ませんでした、字幕は皮膚病という説明ですが、レプラという言葉が語られています)
モーターサイクルダイアリーズ(ゲバラの青春を扱っています、隔離療養所が出てきます)
もののけ姫(たたら製鉄で働くハンセン病患者が出てきます)
熊井啓監督の「愛する」はまだ見ていませんが、是非見たい作品です。
また「風の舞い」という映画もあるようです。
差別問題の本質を映画の中にも見る事が出来ます。
人はなぜ人を差別するのか?それは本能なのか?
身分や出自で区別され偏見を持たれることの理不尽さは教育でしか解決出来ないのだと思う。
宮本常一の著作の中にも多く差別される者の話が出てくる。
遍路にも関わらず人目をはばかり峠を越えるハンセン病患者や、
患者を暖かく宿泊させる善根宿の話などである。
砂の器をみて、この宮本常一の話を思い出したのである。
命のビザ [DVD]
加藤剛の杉原千畝役がとても良いです。誠実な人柄がよく表現されていました。また、実写フィルムが挿入されていたので、歴史をよく知らない人も当時のヨーロッパの情勢がよくわかりました。ただドイツ軍に奥さんの幸子さんが助けられた場面は、少し長く情緒的。ドイツ軍将校が、ヒーローのように描かれていたのは首をかしげました。戦後、ユダヤの人々が、杉原さんを日本に訪れ感謝の言葉を述べたところは、感動的。
砂の器 デジタルリマスター2005 [Blu-ray]
このBDのリマスター原版は「日本映画の傑作のマスター版を作る」ことを目指し、作成されました。出来上がった「砂の器」は1974年の初号フィルムよりもきれいだったと撮影監督の川又さんが語っています。映画館興行では東京、大阪、京都の3館で上映し、4万5489人が鑑賞。映画館で映画を観たい人、本物が見たい人が日本にいるということを実感させてくれました。余談:リマスター版試写会当日、野村監督の訃報が…合掌。 その2005年DVD版を購入し、感動しました。デジタル・インタメディエイトはハリウッド映画では、すでに80%に使用されている技術です。その後BD化があっという間に進んで、DVDの原版を使用したものがこのBD。確かにその後のデジタル技術、圧縮技術の進化をさらに取り込めばもっと美しい「砂の器」が観られるでしょう。しかし今の松竹にはその原資が…。いずれ4Kスーパーハイビジョンの時代はすぐそこに。その時まで待ちましょう。
さてピアニストの手が女性だ、いや子供か?という疑問があるようですが、あの手は「宿命」を作曲した菅野光亮さんの手です。
当時ご本人も「自分の手はクリームパンみたいだから」と嫌がったのですが、音楽監督の芥川也寸志さんに説得されて渋々と。
映画化されてからも自分から笑って「ミスマッチだよね〜」と話していました。菅野さんは映画・TVのテーマ曲を中心に多くの名曲を送りだしましたが、1983年に44歳で早世されました。あの手のように暖かくて、明るい素敵な方でした。
追伸:さらなる美しいリマスターを望むと書きましたが、これが最高のリマスターとのことです。確かに当時の70mmfilmの質感を良く表現した質感であるし、音声も当時のアナログ収録の特性をきちんと表現しています。その素材らしさをきちんと残すことも大切な文化遺産だと認識します。
CDブック NHK新漢詩紀行 聞いて楽しむ漢詩100選 (CDブック)
私は漢詩が好きです。といっても、そんなに詳しいわけではないし、自分で作るとか、もってのほかなのですが…。あのリズムが良いです。読んで気持ちが良くなります。
NHKの「新漢詩紀行」という番組はとても良い番組なのですが、関連する漢詩・本は多すぎるし、DVDは高価すぎる。
このCDブックはエッセンスが凝縮されていて、私のように、声に出して読むのが好き!リズムが好き!という人間には不足も過もない、ちょうど良い商品でした。
この本は、100個の漢詩と、それぞれに読み下し文とピンインと詩の意味が載っている充実した内容。
そのうえで、余計な解説がない。最後に、詩人略伝と索引(初句索引と名句索引)が数ページ載っている程度。
CDは、日本語読み下しと中国語読みの二枚。バックミュージックや、本の題名・章などが入っていなくて、安心して聴ける。
【詩経から陶淵明】【初唐・盛唐】【李白】【杜甫】【中唐】【晩唐】【宋・明】という章たて。
「桃の夭夭(ようよう)たる・・・」からはじまり、 「水を渡り復(ま)た水を渡り、花を看(み)還(ま)た花を看る・・・」でおわります。
ちょんまげ天国~TV時代劇音楽集~
この手のCDはどうしても、「水戸黄門」は杉良が一人で歌っているのではなく、里見&横内コンビの方がいいなとか、「桃太郎侍」がないとか、一時期あった紅白の対抗裏番組だった日テレの年末時代劇の曲がないとか、マイナー時代劇の曲は外して欲しいなどの不満が出てしまうのは仕方が無いでしょう。が、一通り「超」有名どころはおさえてあると思いますので、時代劇マニアではない時代劇好きな方には一番お奨めなCDかなと思います。
1.ああ人生に涙あり(水戸黄門) 2.銭形平次 3.ねがい(江戸を斬るII) 4.だれかが風の中で(木枯らし紋次郎) 5.遠山の金さん(テレビシーン)(←杉良さんのお決まりの台詞) 6.すきま風(遠山の金さん) 7.ててご橋(子連れ狼) 8.風が吹く時も(半七捕物帳) 9.セ フィニ ~愛の幕ぎれ~(大奥) 10.うたかた(将軍の隠密!影十八) 11.GIVE UP(浮浪雲) 12.てなもんや三度笠 13.花のお江戸のすごいやつ 14.はみだし野郎の唄(いただき勘兵衛旅を行く) 15.江戸の黒豹(新五捕物帳) 16.風と雲と虹と 17.暴れん坊将軍 旧オープニング曲 18.三匹が斬る!(1-M-01A) 19.大江戸捜査網・テーマ(インスト) 20.大岡越前 オープニングタイトル 21.服部半蔵 影の軍団 オープニングテーマ 22.文五捕物絵図のテーマ 23.荒野の果てに(必殺仕掛人) 24.夜空の慕情(必殺必中仕事屋稼業) 25.風の旅人(必殺仕舞人) 26.冬の花(必殺仕事人III) 27.旅愁(暗闇仕留人)