小野妹子は男?!
ふかわりょうの感性は凄いです。(ああ、こういうこと、あるある)と思うようなことをズバリついてきます。でも、前作の「休んだ日に席がえ」や「ひとんちで充電すんなよ」に比べると、面白さが弱いような気がしました。三作あわせて読んでみると良いかもしれませんね。
風とマシュマロの国
ここ5年、毎年アイスランドを一人で訪れている著者が
なぜこんなにもこの国に惹かれるのか、よくわかる1冊です。
シンプルだけど温かみのあるこの単行本の装丁も、最後まで読むと
著者がアイスランドとマシュマロへの愛を伝える事にこだわりぬいた
結果のデザインであることがよくわかります。
文章は、ロマンチストふかわ氏のまぶしすぎるピュアリティが
ちりばめられているどころか炸裂しています。
そして荒涼とした大地にのっそりと暮らす羊達の様子は、本当にマシュマロみたいです。
あちらこちらに、ふわふわもこもこ。癒されない人はいないでしょう。
あと冒頭に著者が訪れた場所の地図がついているので、
読み進めていく中で自分も行きたいなと思うスポットが出てくる度に、
その地図で確認できて便利。贅沢を言えば、もうちょっと時系列でわかりやすく書かれているといいなぁ。
また、時々著者が羊や自分が借りたレンタカーを擬人化して作った小話ややりとりが出てくるのですが、これを絵本にしたら
絶対に素敵な作品になると思いました。
アイスランド旅行用に著者が作ったチルアウトサウンドのCDも素敵なのでしょうね。
人生ゲーム芸人魂
せっかく、そこそこの大学を出ても就職口は無く、フリーターやニートが増えるばかりだ。自分が同じ立場なら、何か一芸を思案して、若手芸人にでも挑戦するだろう。
人生ゲーム。芸人魂。ギリギリの時代だから、慌てずしっかり楽しもうではないか?
高速道路車窓鑑賞ガイド 東名&名神高速道路編
「そうだ、ドライブをしよう!」
そう思い立ち、すぐにでもエンジンキーを回したくなる一冊。
東名&明神高速を走りながら見えてくる様々な景色を丁寧に解説。
実際に自分が高速道路を走行しているかのように思わせてくれる。
ほぼフルカラーなので写真集のような感覚で楽しく読めます。
ETC1000円ドライブ。是非みんなでドライブに出かけたいものです。
自分で車窓からの写真を撮りまくって、自分なりの車窓鑑賞ガイドを作るのもまた一興なり。
ひとんちで充電すんなよ!!
ふかわりょうってコイツ面白いんだけど(個人的には)なかなかビッグになれないよな。内容は彼お得意の一言ネタが400程度。人によっては「ニヤ」だったり、「クスクス」だったり、大笑いだったり。間に挟まれるエッセイ、ポエムもいい感じ。読み終わって、ふかわってほんとに純粋で真面目でいい奴なんだなと思いました。