未来は俺等の手の中
ブルーハーツのトリビュートから漏れたらしいけど、
これをブルーハーツと呼ばずに何をブルーハーツと呼ぶのか?
かつてパンクが果たした役割を、現在はヒップホップが担っている。
見事すぎるカバー曲。
僕らの平成ロックンロール
とにもかくにも、今作の代表曲だと思われる『こどものうた』を初めて聞いた時の大きなショックが忘れられない。
タイトルから癒し系を想像していた私は、その時おそらくこんな( ゚д゚)顔をしていただろう。
歌詞の中には社会風刺的なものもあり、一部過激的であるが、そこにいやらしさを感じさせないのが彼の良さではないだろうか。
収録されている7曲はいずれも良曲であり、また、どの曲もみな違う印象を与えるため、彼が今後どんな作品を生み出すのか想像するのは容易ではない。
今の時代、自分の音楽で勝負しているアーティストがどれだけいるだろうか?
確かに、違法ダウンロードの蔓延る低迷した音楽業界(正直なところ、低迷の原因はもっと単純で根本的なものにあると思うが)の中で、奇麗ごとばかりでは食っていけないのだろう。
しかし、そんな中だからこそ、札幌の狸小路の路上で歌っていた彼を純粋に応援し、彼の歌を多くの人たちに聴いて欲しいと思う。
ボクらの時代 自由になる技術 80歳詩人の言葉を聞く
ノーカット版のDVDを探していたら行き着きました。
放送を見ていたので、特別な目新しさはありませんでしたが、
作品とは違った、生きている谷川さんの人間味に触れられる感じがして、
しかも谷川さんのお仕事の「生きた」エピソードなんかも読めて、
私は楽しめました。
本は、テレビ番組の対談を本にした内容です。
10のテーマについて、
箭内さん、宮藤さん、谷川さんで話し合っている内容です。
巻末には、谷川さんの「みみをすます」が特別収録されていました。
つい、音読してしまった。
本のボリュームは多くないので、
早い人なら30分くらいで全てが読めてしまうでしょう。
なので、立ち読みを強くすすめます。
哲学的な、禅問答てきなやりとりを期待している人には肩透かしです。
ただし、人間、谷川俊太郎さんの「ありのままの」一片が感じられます。
でもそれは放送を見たからかもしれませんね。
1000円そこそこで、谷川さんの魅力を得られるのだから、買い。
そう思える人に、オススメです。
万人ウケしないこと、友達にはまず勧めないこと、を理由に、
★は4つとさせて頂きました。
ボクらの時代 日本人なら「気品」を身につけなさい
テレビでの対談は見ませんでしたが、本で読んだ感じだと、平野さんはいてもいなくても同じですね。ほとんど内容のある発言はなく、相槌をうっているだけです。
美輪さんと瀬戸内さんの対談は、他の本でも出ているので、かなり内容はだぶります。
なので、もう少し内容を掘り下げて欲しかったですね。
タイトルほど、日本人としての気品には触れていませんので、ちょっとがっかりします。
タイトルにだまされて買ってしまったという気分です。
でも、美輪さんと瀬戸内さんの対談を、他で読んだことのない方にはお勧めです。
とても読みやすく、本当に会話がそのまま再現されているので、テレビを見た気分になります。
もし再放送されれば、本を買う必要はないかな。