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Kou Shibasaki Live Tour 2011 “CIRCLE & CYCLE” 2011.11.28 Tour Final@NIPPON BUDOKAN [Blu-ray]
BDならではの安心な高画質・高音質
しかし、音質が非常に残念!!
もちろん高音質なことには変わりないですが「ライブ感」が無いことが勿体ない。
というのも、今回のメンバーは非常にクセ者揃いが集まってレベルの高い演奏を味わえただけに
パッケージ化にあたり平坦でとても優等生なmixになってしまった。
生は各パートの個性が溢れた波が動くようにうねりのある音で、
ツアーレポートには柴咲コウの歌を食って前に前に出ていたという
バンドに向けた好印象な感想を持つ方が多かったくらいのため
その迫力が再現できていないことがとても致命的。
柴咲コウのソロだからボーカルを聞こえやすくしたんでしょうけれど完全に失敗。
女優としての映画ではなく音楽作品ですから
ライブの空気感を再現しきれていない今作は柴咲ファン止まりの内容と言っていいでしょう。
好きではないけれど迷っている人にはお勧めできません。
また「バンドが凄いから見て!」と音楽好きに勧めることは厳しいです。
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GO [VHS]
金城一紀の原作を分解し、うまーく並べ直した編集が秀逸だ。原作の「グレイト・フライド・チキンレース」をタイトルバックにもってきた演出はセンス抜群。そしてこの映画の一押しは、何といっても窪塚洋介vs山崎努の拳闘シーンだ。カット割を工夫するだけで、これほど迫力のある映像を生み出した行定監督は、ケンカのシーンを撮らせたら今日本一かもしれない。
在日韓国人高校生の恋と苦悩を描いているという点では、「パッチギ」と共通部分があるが、自分はこの「GO」の方が圧倒的に感情移入しやすかった。日本人とのケンカはお約束事として両作品に登場するが、「パッチギ」がやたら火に油を注ぐ演出をしていたのに対し、本作品の杉原(窪塚洋介)はケンカには滅法強いがどこか醒めている部分がある。ケンカをしても何の問題の解決につながらないし、少しくらい足が速くても権力からは逃げ切れないことを主人公は本能的に察知しているのだ。
原作では、在日としてのコンプレックスの反動として、ブルース・スプリングスティーンをはじめとする洋楽や「カッコーの巣の上で」などの洋画に主人公が傾倒する記述が多かったが、本作品にほとんど登場しない。行定監督はその描写が、我々日本人の反感を買うことを予め察知してわざとオミットしたにちがいない。ひたすら日本人の反感を買う演出をする誰かとは大違いだ。
スパイダーマンがサンドマンを許したように、人間的に成長した杉原は、人種差別的な態度をとったガールフレンド(柴咲コウ)を許して再び付き合い始める。他人の作った映画をけなすことでしか存在価値を認めてもらえない映画監督が存在する一方で、行定勲は<許す>ことの大切さを知っている優しい目をもった監督さんだ。
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つるかめ助産院
「自分は生まれてこなければ良かった」と思っている主人公が
島での暮らしで徐々に、自分を肯定できるようになっていく。
里親や本当の親へのわだかまり等もクリアになり
新しい命を迎える・・・。
一つ一つの言葉やエピソードが素敵で夢中で読み進めました。
2人の子どもがいますが、3人目をもし妊娠したら
こういうところで自然の摂理に倣って産めたらどんなに幸せだろうと思いました。
が、ひっかかる点は、皆さんが書かれている通り
小野寺君がどうしていなくなったのかということです。
小野寺君の夢に長老が現れて島に来た、という話は
ちょっと弱いとは思いますが
でも小野寺君がどうして家を出たのかという原因によっては
この夢がもっと生きてきたのでは・・・。
この物語を締めるには、小野寺君の内面について
もう少し入りこんだ記述が必要だったのではという気がします。
それに、長老のいいなづけとのエピソード。
さらっと流されていたので、
物語においては必要ないという著者の判断だったのかもしれませんが
でも、それだったらもう少しうまく流して欲しかった。
読者としては、知りたい内容が書かれていないと腑に落ちないというか、
やっぱり物足りない感は残ります。
でも、それ以外の描写は「食堂かたつむり」よりも、具体的で
取材もきちんとされて描かれているなと思いました。
それだけにちょっと残念でした。
ページ数がもう少し増えても、
一つ一つの描写をもう少し細かく描いてもらえたら嬉しいです。
小野寺君の家出の話を書いた番外編の物語なんかが読めたらいいななんて。
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CIRCLE CYCLE(初回限定盤)(DVD付)
待ちに待ったコウちゃんのアルバム!
待った甲斐ありました。
全てがとても素敵な楽曲です。特に「となり」の歌詞にすごく共感出来
てお気に入りです。
DVDに入っているスタジオバージョンの無形スピリットを歌っているコウ
ちゃんがまたかっこよくて、これが見れただけでも買って良かったと思い
ました。
歌がどんどんお上手になっていて(最初から上手いですが)、
その世界に惹き込まれます。