In The Garden 中嶋邦夫エマイユジュエリー
ジュエリーデザイナー中嶋邦夫さんの多数の作品が惜しげなく掲載されています。
アールヌーヴォー期のジュエリーにみられる、ラリック、ガレ、ドームといった作家を連想させる独特のエナメル技法が多用されているジュエリーは圧巻の美しさで、ぱらぱらとページを捲って写真を眺めているだけでもうっとりしますし、中嶋さんご本人の文章や、寄稿されている先生方の解説が分かりやすくも本格的で、ジュエリーや美術に関心のある方がじっくり読んでも非常に楽しめる内容と思います。
この本のおかげで、ジュエリーの奥深さを改めて知ることになりました。ずっと長く大事にできる本だと思います。
オグリの子
なんとも懐かしい感の小説である。「たにし」「鬼やんま」「オグリの子」の3篇からなる本作品は、子供と子供時代にしかない時間の流れみたいなものを、とてもうまく丁寧に描いている。遠く過ぎ去った夏の日。田んぼ。高い空。遊んで寝て、何かに夢中になって・・・。そうだった人もそうでなかった人も、きっと子供時代って、こんなふうだったような気がするはず。「鬼やんま」の、兄弟二人のやりとりや、夏の焦げつくようなじりじりした暑さがリアルで、好きです。「オグリの子」の、ナオト、ユウ、コージの三人がお互いの違いを認めながら、友情を深めていく様子は、よくある少年ものだけど、やっぱり子供の成長する様は心うたれます。まわりの大人の言動をよくみて、自分なりに消化する作業が子供を成長させるんだなあと、再認識。彼らとともに私も、もう一回子供時代を追体験させてもらいました。
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX
攻殻好きにはたまらない要素が満点!!
華麗なアクション、敵の電脳へのハッキング、他のメンバーとの通信。
製作者が言っていた「攻殻2時間スペシャル」そのままです。
良かった点
・ストーリーが攻殻らしい
・ムービーは、嫌い好きあるかもしれないがカッコイイ
・各ステージ、個性がある
・タチコマでやるステージがある。そして、カワイイ
・アクションがカッコイイ
・銃、手榴弾ともにしっかりと役立てられる
・9課全員が通信で出ている
・通信を聞き逃しても、ログがある
・コミュニケーションログ、扇子、ノーコンティニュー、ハードクリア
などやりこみ要素がある
・複数対戦が、以外に燃える
・用語解説が、下手な解説本よりわかりやすい
悪かった点
・もう少し、ステージ数が欲しかった
・光学迷彩したかった
・音楽が菅野さんであって欲しかった
操作性について、アクションゲームはほぼ初心者でしたがすぐに慣れることができました。
本当に、ボタンフル活用といった感じですがすぐに慣れると思います。
中盤になると、初回でノーコンティニューもあったので、私なりにはもうすこし手こずりたかった感じがしました。
ですが、ストーリー、キャラ、アクション、どれをとっても良いものであったので
星5つにしました。
ぞうさん-まど・みちお童謡集-[白寿記念]
知っている曲半分、始めて聞いた曲半分。
子供の心を鋭く表現する詩人のすごさを垣間見た気がするぜ。
今の子供向け曲はなぜか大人の視点から表現された、説教臭いものが多い。
この歌の大半が作られた1950ー1970くらいが日本の文化的ピークだったのかもしれない。
これを音楽プレーヤーの中に現代の曲と混ぜて入れておくと、非常にイイデス。
癒しになります。
ぞうさんは真理よしこの奴が聞きたい。
オニヤンマ空へ (のびのび・えほん)
生後まもなく死んでしまった主人公の妹。その妹のお墓参りに行った後、少年はヤゴを見つけます。家に帰ってしばらくすると、ヤゴはオニヤンマに変わりました。その姿と死んだ妹がダブった少年は、一人でオニヤンマを逃がしてやろうと、見つけた場所まで行きます。そこはバスにのらなくてはいけない、少年にとっては遠い場所。おまけに外は激しい雷雨です。それでも少年はなんとかオニヤンマを空に返すことに成功するのでした。
少年の顔がまるでおにぎりのようで、とても愛嬌があり、親しみの持てる絵です。遠かった死がオニヤンマの誕生との対比で、少年は妹の死を理解できるようになったのではないでしょうか?
うちの4歳の息子も、この本を通してなんとなく死というものを理解できたのではないか?と思いました。
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