イザイ:無伴奏ヴァイオリンソナタ(全6曲)
イザイのソナタは難しい。
曲の魅力はあるのに、どうしてもテクニックの面でしか興味がわかない諸兄も多かろう。
加藤の演奏は確かなテクニックでこの名曲を深く彫琢する様に演奏することによって、イザイの目指したヴァイオリン音楽の一つの頂点を表現しようとしている。
聴いていると時には厳しく、時には優しい不思議な感覚を覚える。
表現的に硬い部分があるが、これは加藤の強い思い入れの具現化したものであろう。
こういった厳しい響きのイザイは嫌いではないが、もう少し肩の力を抜いて聴けてもいいのでは、と感じたところもあった。
音色的には松田理奈の演奏よりもこちらの方が好み。
タラ・ダンカン 6 マジスターの罠 上
表紙でタラの横にいる男性は、 赤い目と牙からお察しの通り、吸血鬼なのです。
タラ、エルフのロバン、泥棒のカルが、 それぞれの場面で大活躍です!
タラの魔力がほんまに第一話とはくらべもんにならんくらい、 上がっているのは、さすがに主人公というより他ありません。
そんなタラとロバンの恋愛を邪魔する家族のやり方、 コメディのようにしか受け取れません。
上巻終了直前に、いつもの仲間がほぼ全員集合!
下巻はどんな楽しいお話になるんでしょうね〜。
天上の愛地上の恋 第1巻 (花とゆめCOMICS)
大好きな作品です。BL系ではあるのですが…作者はBLを描きたかったのでなく、混じりっ気のない「愛」を描きたかったのではないかと感じます。その要素として必要だったのが男同士の恋愛だったのではないかと… 私の本棚の関係で古本屋に直行してしまう漫画も多いのですが…この漫画だけは長い事、全巻生き残っています! 絵柄が少し古い感じでイラスト重視の人は考えてしまうかもですが、あら不思議。ハマってしまえば絵柄さえ甘くてイイ感じです! 愛だけじゃなく恋たけでもない。それでも決して相手を離せないでいる主人公達が、切なくて苦しんです! 歴史の重厚感も逃げ場がない感じで物語に厚みを与えています!是非BL好きにも、ちょい苦手な方でも読んでもらいたい! なんでしょうね…「筆舌に尽くしがたく」です。私は人生の中で読んだ漫画1・2を争うくらい好きなんです。
タラ・ダンカン 7 幽霊たちの野望 上
幽霊の父親を生き返らせるための水薬を作ろうとしていたタラ。だが、その結果、この世とあの世をつなぐドアが出現することとなり、無数の幽霊たちが流れ込んでくることになってしまった。幽霊たちは、次々と人間に取り付いていき、世界は幽霊の支配下に置かれることになった。ショックと罪悪感に沈み込むタラと仲間たちは・・・・・
今回も、この世とあの世をつないでしまうという大事件から始まるタラ・ダンカンですが、それだけにとどまらず、50ページも読まないうちに大変な事が起こります。毎回、「こんなにいろいろ起こっていいのか!」と思ってしまうくらいいろいろ大事件が満載なのですが、今回は、もう、読むしかありません。下巻が楽しみです。(下巻を手元に確保してから、読み始めることをお勧めします。)