ファイヴ / 新・神話組曲
シンフォニーXのアルバムは全て持っていますが、自分はこのアルバムが一番好きで良く聴いています。 特に1曲目から2曲目の流れは最高。2曲目のサビのコーラスなんかは一緒にHere we areって歌ってしまう程に素晴らしい!!某雑誌や口コミでは、彼等の曲は作品を追う毎に徐々にメロディが薄いと言うが、自分はこのアルバムはメロディ的にも素晴らしいポテンシャルだと思います。マイク・ピネーラのキーボードからオーケストレーションサウンドが溢れています。実際のオーケストラの生音を使わずとも、ここまで表現出来るのも素晴らしい!!全体的に前作と比べると、音質がヘヴィになってますね(良いね)。
ソング・フォー・ユー~ラヴ・ソングス・オン・チェロ2
厚みのあるチェロの音がまずいいと思います。
クラシックの奏者がポップスを弾いてヒットさせることは珍しくなく
実力より曲の耳なじみで売ってしまうことはよくありますが、この
場合はそうではなくて、クラシックを弾きこんできたのだけれど
自分が好きな曲を、さらに弾いている、という感触です。
東京都交響楽団の主席チェリストとしても活躍している方ですが
大変都会的なセンスを持っている演奏家だと思います。
選曲もスタンダードの名曲がずらりと並び、イージーリスニングとして
聴くというよりは、手練れによるポピュラー・コンサートを楽しむ感じで
聴くと、肩の力が抜けて、こちらも楽しいと思います。
アランの幸福論
書店で目に留まり、思わず買いました。
高校時代に、文庫本で堪能した身としては、アンソロジーをこういう美しい本で再読できたことはうれしく思います。
アランの精神に少なからず共感できれば、表紙を眺めているだけで幸せな気分になれます。
ボストン・セルティックス / 2007-2008 NBA CHAMPIONS 特別版 [DVD]
東地区最下位という屈辱にまみれた06-07シーズン。
そこからドラフト当日にレイ・アレンが、そしてその約1ヵ月後にケビン・ガーネットが相次いで移籍し、生え抜きのポール・ピアースとともにビッグ3を形成。
スーパースター達がエゴを捨て、フォアザチームの精神のもと強固なディフェンスを武器にわずか1年で優勝を成し遂げたボストン・セルティックスの07-08シーズンをこのDVDで振り返ってはいかがでしょうか?
幸福論 (岩波文庫)
哲学者シモーヌ・ヴェイユや、作家アンドレ・マルローなどの優秀な弟子を育てたフランスの哲学者・アランの幸福論です。弟子の二人が二人とも、自ら人間の中に入りその命を賭して思想を実践する「行動する知性」であったことは、師であるアランの哲学のもつ特徴を何より雄弁に語っているように思います。
本書は新聞に連載されていた文章を集めたものということで、1トピック1トピックが2〜6ページ程と短く、非常に読みやすいものになっています。
また、哲学というと難しそうなイメージがありますし、カントの三大批判書などは実際に難しいと思いますが、アランは内容が充実している上に、専門用語も使われず非常に平易な文章で書かれていて、更に生活に即実践できるという、取っ付きやすくて実用的な有難いものです。
アランの哲学は、有名な「悲観主義は気分に属し、楽観主義は意志に属する」という言葉がよく表しているように、人間の意志の力を幸福生活の非常に重要な鍵として据えています。「微笑みたまえ」「誓わねばならない」等、その思想を日常の中で実践するための具体的な方法や心構えが分かりやすく、面白く書かれています。
とはいえ、本はどうしても好みがあるので、理系の方はラッセルの幸福論の方が合うかもしれません。アランは、畑で言うと教育畑の方とかが合うのかな?とりあえず私個人は、ヒルティ、ラッセル、アランの中では、アランが最も一般向けであると思います。私はよく悩んでいる友人に本書をプレゼントします(おかげで今手元に本がない。また買います・・)
ともあれ、読んで損はしない名著なので、迷っておられる方はぜひ。