BLACK★ROCK SHOOTER Blu-ray&DVDセット ねんどろいどぷちB★RSセット付き (初回限定生産)
PSvita版の初音ミクにB★RSが収録されたのがきかっけで買ってみたのですが。
エンディングの後にあるシーンまでしっかり見ないと、何を語りたかったのかが分かりにくい作品かも知れない。
日常シーンとバトルのシーンの対比が分かりづらかったかも知れないが、表現したかったことはかなりディープな内容だと思う。
男性よりも女性の方が、いろんな方面から「あるある」感というか、共感が持てるかも知れない。
まあ、バトルモノや救世モノだという思い込みで買って観ると、「あ、あれっ…」感は残るので注意かも。
それを踏まえてみれば、なかなか面白い作品ではあるかも。
ある意味、大人向け作品かも知れない?
『ブラック★ロックシューター』Blu-rayBOX【完全生産限定版】
全話視聴しました。まず褒めるべきところを褒めますと、映像とバトル描写が色鮮やかで美しいです。マカロン大量発射のシーンやガトリングでの撃ち合いシーンなんかは、使い古しの言葉ですが映画のようです、しかも気合い入った。で肝心な話の内容ですが「奇をてらい過ぎた」の典型だなというのが、見た感想です。OVAの設定を引き継いでいるという事で、じゃあ実質あれの続きを見られるのか?と期待してみたんですが、蓋を開けたらマトを始めとした主要キャラ間でのやり取りに終始して、PSP版(あれはあれでツッコミ所満載ですが)みたくもっと周りをワーッと巻き込んでバトルしなかったのが、何でしないのかと不思議でしょうがなかったです。 例えて言うなら、怪獣映画が面白いのは、現実の風景に有り得ないだろという怪獣が暴れまくって、そこにいる人と衝突して有り得たり有り得ないドラマを産むから面白いのであって、南海の無人島で怪獣同士が戦っても、それは映画でもドラマでもなく単なる動物面白動画でしかないという事です。長々と書きましたが、結論を言うと、もっと誰でも解る話をBRSでやって欲しかったという事です。たった一枚の絵からここまで盛り上がっているのに何かいろいろ勿体ないと思います。 あとグッスマさんは毎度思うんですが、人形の売り方間違えてると思います。
BLACK★ROCK SHOOTER -PILOT Edition- [Blu-ray]
今をときめく新進気鋭のordetが製作なんでとても楽しみです
しかも日本を代表するアニメ演出家のヤマカンがあんまりかかわって
いないのが最高です!
期待してます、ordetのみなさんがんばってください
戸塚ヨットスクールは、いま――現代若者漂流
戸塚ヨットスクールを題材にしたドキュメンタリー番組(及び、それをベースとした映画『平成ジレンマ』)について、その制作者たる齋藤潤一氏&阿武野勝彦氏の問題意識や、番組〜映画の内容を纏めたものです。
概要としては、ヨットスクールの「過去」を軽くお浚いした後、その「現在」を、スタッフの側、現在在籍中の訓練生の側、と視点を替えつつレポートを行い、最後は現在でもこのヨットスクールが必要とされる社会背景を再検討し、「訓練生のその後」のまとめで締められており、それに『平成ジレンマ』を視聴した森達也・吉岡忍・名取弘文の三氏のコメントがおまけに添えられています。
先ず、「過去」のお話:戸塚氏の略歴や、当初はヤマハ音楽教室のような男の子とための習い事をいう思いから始められたというスクールの開校の経緯、登校拒否児などを主な訓練対象とするようになる「方向転換」、開校4年後の1980年から相次いで起こったスクール生の死亡・行方不明事件(戸塚ヨットスクール事件)、裁判の経過概要、など。
それらを読むにつけ、評者は「戸塚氏=悪者」という単純なイメージを刷り込まれていただけで、無知だったのだということを認識させられました。
そして、事件後「暴力」を封印しつつスクールを継続されている「現在」のお話:戸塚校長だけでなく、コーチ陣も実刑判決を受け、服役していたらしいのですが、そういうスタッフの方々が、戸塚式教育で訓練生が「更生」して卒業していくプロセスに魅せられて、コーチ業を辞められなくなってしまっているというお話は、評者としては意表を突かれた感じがしました。(そういうスタッフの独善的な思い上がりが、そもそも間違いであり危険なのだという批判も、もちろんあるとは思いますが)
本書を読みながら感じたのは、戸塚氏の主張にも一部正論は含まれているのではないかということ、ただ彼の掲げるスパルタ教育の「適応」がはっきりせず、一つ間違えれば訓練生に外傷体験だけを負わせることに繋がりかねない現段階では、やはり氏の教育方法に積極的に賛同するのは難しいということでした。そのような意味で、乳児&母親のボートトレーニングの実践を通じて戸塚理論を正しいと考えているという、産婦人科医のお話も興味深く思いました。
また、私たちの関与している日本社会の無責任さということが、戸塚氏が頑張らざるを得ない背景にあることを考えると、彼はスケープゴートにされたという面も大きく、私たちが自分自身の抱える問題点と向き合わないことには、彼をただ批判、断罪しても生産的でないとも感じました。
今日の福島原発の問題ではありませんが、自らの醜い姿を垣間見させてくれた書として高く評価したいと思い、★5つとしました。