歌舞伎名作撰 壇浦兜軍記 阿古屋 [DVD]
歌舞伎好きには、見逃せませんね。阿古屋は俳優が舞台上で実際に琴、三味線、胡弓を演奏しなければなりません。
大変難しい役だと思います。
花魁の美しさと、芸の完成度が一致している玉三郎さんならではのDVDだと思います。
スーパーボディを読む―ジョーダン、ウッズ、玉三郎の「胴体力」
夭折の天才・伊藤昇氏が提唱した『胴体力』をトップアスリートや達人レベルの武道家などの動きと共に展開しています。
『伸ばす・縮める』『丸める・反る』『捻る』これらの動きを磨くことで
身体の不調が改善され、敏捷性・しなやかさ・力が強化されます。さらに細分化や胸骨・骨盤の意識が加わることで更に高い次元がみえてくる・・・。
自分自身、胴体力トレーニングを始めて一年が経ちますが、猫背や肩こりが改善されただけでなく、突きや蹴りといった専門的な動きも以前に比べスピードや威力がケタ違いにアップしました。
塚本徳臣(新極真会)や近藤有己(PANCRASE)をも魅了した珠玉の身体理論。ぜひ一読してみては如何でしょうか?
坂東玉三郎 すべては舞台の美のために (和樂ムック)
坂東 玉三郎さんの舞台における、美意識とこだわりを凝縮した
一冊だと思います。
発売されて直ぐ購入してたんだすが、あまりの情熱の深さに、
言葉にならず、今頃レビユゥさせて頂きます。
玉三郎さんの細部に渡るこだわりに、答えてくれる人がいて、
どれほど時間がかかろうと、待つ玉三郎さんがいる。
お互いが信頼しあい、極めようと極限まで作り上げた作品が
舞台で花開く、やはり違う、と確認しあう。
役者として、最高であろうし、それに協力した方々も喜びだと思う。
玉三郎さんの、幼少の写真とか、化粧の仕方もコマ送りで見せてくれたり、
海にもぐって、エイと戯れる写真もあり(とても楽しそう・・)
小道具一つとっても、どれだけ神経を使っているか語ってくれていて、
また、舞台を見る目が変わります。
坂東玉三郎舞踊集4 鏡獅子 [DVD]
流麗で魅力溢れる玉三郎の舞踏集DVDとして、最近発売された物。「鏡獅子」の他「出雲梅」、「金谷丹前」、「鉤兼の戸」の4作品が収録されている。いずれも玉三郎の舞踏の粋を堪能させてくれる充実した出来映えである。 作品毎に深い情感と味わいのある玉三郎の踊りの見事さには、見る者を自然に夢の世界に引き込んでしまう魔力とも言える、一種の怪しさに近い魅力を感じさせる。 歌舞伎座本舞台で収録された作品であり、玉三郎とお囃子を始め、総合的な舞踏歌舞伎を楽しむ事ができる。 ただ、収録その物は、最近の物ではない為か、画像、音声に、もう少し鮮度が有れば最高であるが、この点だけが、やや惜しい感じがする。
天守物語 [DVD]
2012年はシネマ歌舞伎で玉三郎作品3連続上映をやってるわけですが、その第一弾天守を観に行ってきまして、「う〜ん、コレは歌舞伎版よりフツーの舞台人を使ったもっと前のバージョンのほうが良かったなぁ」とツイ思ってしまい、そういやソレに近いのがDVD化されていたはず、と思い出して購入。私が実際に見た舞台は亀姫のお付の妖怪婆さんが樹木 希林さんで、その存在感に圧倒されたのですが(主役を食う北島マヤとはこの人のことかと)、このDVD版は玉三郎さんの2役。主役は食わない控えめさ(ここは計算か)ながら、やはり演技巧者の実力を見せ付けてきます。臈長けた未亡人美女:富姫とその妹分:亀姫という関係性に幼顔で初々しい宮沢りえがまた良い感じ。歌舞伎版のエビ様は、臈長けた美女が一目ぼれする清廉な美少年という感じは出ておらず、この人はやっぱり海神別荘の俺様キャラのほうがハマるなぁと思わされたのですが、若かりし宍戸開君は思わず「カワイイ」って愛でてしまいそうなフンイキが役柄にぴったりでした。こういう映画とも舞台録画ともつかぬ感じで、夜叉が池も撮り直しておいてくれたら良かったのに、と残念に思うことしきり。