情景王―山田卓司作品集
氏の作品には『顔が可愛くない』などという批判もあるようですが、何より血が通う温かみが素晴らしいです。
少しでもモノづくりをしたことのある人間は素直に頭を垂れてしまうと思います。
その一つ一つを生み出した手さばきを思いつつじっくり眺めたい作品です。
元プラモデル少年のみならず、批判的だった人にこそおすすめしたい作品集です。
ヌルロン星人をすくえ! (いわさき創作童話)
夏休みの読書用に買いました。
あまり本を真剣に読まない息子が2日かかって感読し、
「おもしろかった」と言いました。
内容的には、小学校4年生の子供には
ちょうど飽きずに読むことができ
また、感想文を書く際に、いろんな方向から考えを広げられる
楽しい内容になっていました。
合成怪物の逆しゅう (冒険ファンタジー名作選)
小学校三年生時(昭和53年ごろ)岩崎書店、
SFこども図書館シリーズの中で読んだ作品です。
「合成神経細胞群塊」略して「ゴセシケ」と翻訳されてました。
今大人が読んでも読み応えのある生命倫理を問う作品です。
1950年代の科学観を窺い知るだけでなくその時代のエスプリも
味わえると思います。
SFファンならず本に出会いを求めている方にも
充分満足していただける内容だと思います。
(エンディングは不条理ながら哀切極まりないものあり)