Day in the Life
ゴスペルの力量を持ち合わせながらアーバンソウルテイストを出すことができる器用なシンガー、コンポーザー。2枚目のジンクスを乗り越えた様子。コンセプトはずばり『ソフト&メローグルーブ』。このコンセプトはカバーされた楽曲にもダイレクトに反省されている=つまりトト、カンサス。トトの『ジョージーポージー』=はずばりブラックフィーリングを持ったAORだ、トト=白人が=が黒人の=ライトメローグルーブをねらったものだ。
スティービーワンダーマナーのシンギングスタイルはそのまま。音的にはシンプルでモダンなソウルグルーブを70年代のソウルスピリッツに溶け込ませたクレバーなプロダクションに支えられたものと言える。
恋人達の夜に合うのでは。 10点中8点
Love & Life
孤高のバラード「Hurricane」。深い悲しみを乗り越えてポジティブに生きようとする姿勢がストレートに伝わる名曲だった。あれから3年。本アルバムも珠玉のバラードを多く収録した秀作だ。この間に心境の変化があったのか。前作よりも穏やかで心温まるメロディーがあふれる。
ハイライトは,「You’re The Only One」。この上なく甘美でロマンティックなバラードで,ロマンス映画のBGMのような夢見心地の逸品。これに続くのが,メロウで小粋なアップテンポ「Weekend Girl」か。ホーンセクションもゴージャスに,軽妙なステップでしなやかに舞う洒落たナンバーだ。アカペラで幕を開ける爽やかな「Love Patience & Time」は,休日の昼下がりにも似たゆるやかで穏やかな空気が心地良い。
佳曲はこれに止まらない。ゆったりと心地良くスウィングするミッドテンポ「Don't Let Go」は,NJSの頃を想起させるストリート感覚のビートが効果的な習慣性の強いナンバー。テリー・デクスターとのデュエットによる「Everlove」は,ピアノを基調としたハッピーなスロー。哀愁漂うラテン調バラード「Spanish Fly」は,ナイト・ミュージックのようなしっとりとしたメロディーにホーンセクションを交えたサウンドが印象的。「One More Tomorrow」は,流麗なピアノがそよ風のように心地良い。「Loving The Day Away」は,愛娘に対する深い愛情に満ちた穏やかなバラード・・・・と実に聴きどころ満載。
昔から,AORやポップス寄りのサウンドが「R&Bらしくない」と批判されることも少なくないエリック・ベネイ。ただ,ジャンルはどうあれ,彼の音楽がグッド・ミュージックであることは間違いない。そんな意味で全ての人にお薦めしたいグッド・ミュージックだ。
Hurricane
ソフトで味のある低音、ソウルフルで情熱的な高音に惚れました
フェイクやファルセットもたくさんで、曲に遊び心があります
………… この方のアルバムは3枚持っていますが、曲作りにセンスを感じます
使われている楽器、音楽が多様なので飽きづらい曲が多いハズです
R&Bの、特にテクニックに惹かれている方は是非この方のCDを聴いてみて下さい
Lost in Time
BOYZ2MEN(最近はCraig David)によるMOTOWNカバーアルバム以来、アメリカのBlack Musicもすっかりカバーブーム・ソウル回帰ブーム再燃という感じで、最近のJohn Legendの♪Wake Up Everybodyのヒットもその流れだろう。このEric Benetのアルバムは、同時期に出たQuincy Jones、R.Kelly、Charles Wilson、Cool Million(笑)等の70〜80年代回帰的なアルバムの中では一番好感が持てた1枚だ。
カバー曲を入れれば、その曲の出来とアレンジでアルバム全体のイメージを比較的簡単に構築出来るが、Eric Benetのアルバムは全曲オリジナルで勝負、Eric BenetとGeorge Nash Jrとでプロデュースしているというところが評価出来る。内容的にも生音を意識したサウンド、エレキシタールやストリングスなどでソウルへのノスタルジックを演出し、楽曲も丁寧に作られた感じの秀逸なメロディーが多い。
ミッドダンサーの♪Feel Goodや♪Good Life、彼本来の持つネオソウル的Ericの匂いも入れながらも70〜80年代のFunkグループがよく歌っていたようなバラード♪Sometimes I Cryと♪Stir It Up、O'JaysのEddie LevertとのデュエットでソウルフルなGrooveが爆発するミディアム♪Paid、Marvin Gaye風ノーザンソウルGrooveの♪Take It、 Billy Stewartの♪Sitting In The Parkをイメージしたような且つどことなくStevie的な爽やかナンバー♪Summer Love、など多彩な楽曲が多く、聴く者を飽きさせない。
しかしやはり、本作の最高峰はフィリー系の超甘茶バラード♪I Never Want To Live Without Youや♪Always Reason、そして♪Lost In Time(The MomentsのH.Rayのような歌いまわし)の3曲ではないだろうか? この3曲は70年代SOULファンであれば、絶対にある種の感激を禁じえないだろう。
・・・というわけで、Benetの新作は、単なるネオソウル寄りのR&Bシンガーという彼への固定観念を変える、そしてセルフプロデュースで彼の本当に好きな部分の見える良質なソウルアルバムである事は間違いない。
グリッター [DVD]
本当のマライアのサクセスストーリーかと勘違いするような感じでした。
買ってよかったです。
いつもテレビでは見れないようなマライアの表情が観れて貴重です。
あと、ちょっと昔らしい音楽ののりも楽しいし歌声もゆうこと無しです!