浪花少年探偵団 (講談社文庫)
東野圭吾はこんなんも書けるんかいな、というのが第一の感想。もちろん良い意味でに決まってるがな。しかも珍しく女性が主人公で、長編ではなくシリーズの短編集。まあ、この作品にも東野の『本格推理』癖は出ているけど。アリバイ崩し、ダイイングメッセージ、密室…。けれどもそれは今回あくまでも付けたしでんな。ここで書かれているのは「黙っていたらべっぴん」のしのぶセンセと、彼女と対等にやりあう小六のガキどもとの、可愛くて子憎たらしい教育外のやり取りですわ。それがとても生きいきと描かれていて、久しぶりに本を読んでいて元気が出てきましたで。東京下町の代表格宮部みゆきが解説を書いているのもうなずけまっさ。
新・御神楽少女探偵団
あの3人組が帰ってきました!でも18禁ゲーム(^^;
前2作はPSでしたが、その2本も同梱されているお得仕様!今回は帝都から飛び出し、満州国・大連に舞台を移します。
逆転裁判にも影響を与えたと言われる、“推理トリガーシステム”も健在で、謎解きも頑張っています。選択肢でノーマルと18禁が簡単に分かるようにマークが出ます。
全体のストーリーとしては、正直そんなに複雑ではなく、おおよそ想像通りに進む感じ。ただ18禁という特性を考えると、あまり難易度を上げられなかったのかなと、事情を察します。
雰囲気も前作を踏襲。おなじみのキャラも登場でなつかしいです。御神楽テイストは十分楽しめました(^^)
最後の大オチは全く読めませんでしたよ(^^;;あれにはやられました。
18禁になったことで、賛否両論渦巻きましたが、もうでないと思っていた続編がどんな形であれ新作として発売されたのは、とても嬉しいです(^^)
探偵物語 VOL.3 [DVD]
どれだけ言葉を探しても見あたらないくらい、賞賛すべき作品です。
ハナ肇さんや熊谷美由紀さんの大阪弁はあまりにひどいけど、まあそれは仕方ない。
どのストーリーもあまりに悲しくて、探偵工藤ちゃんはあまりにコミカルで、面倒なことは
嫌いなようで、しかし人の心の痛みにはとても敏感に寄り添ってやれる。
『逃亡者』で、主人公の恋人を最初は邪険に扱っていたのに、妊娠していると知った刹
那「なんてことだ…」と天を仰ぐシーンに、その心意気がとても表れていました。
今、視聴率を稼ぐドラマはどちらかというとストーリーがひどく分かりやすく能天気で、
俳優なんだかアイドルなんだかわかんない人をどんどん起用して、最後には必ず胸の
晴れる救いがある。それらがあまりに底を浅く見せてしまう。
『探偵物語』は、「誰だこれ?」という俳優(まぎれもない俳優)が出演していながら、
完成度は恐ろしく高く、単純な救いはなく悲しみや苦みに満ちていて、一つのストーリー
が終わるたびに「こりゃあもう…」とため息が出て後は言葉にならない。
星が5つしかないのが残念。100コつけたい。
Nate the Great
With charming illustrations and a clever case-cracking hero, early readers will love to read this book as well as the others in the Nate the Great series. Nate has a kid's dream job of being the neighborhood detective, and he is surrounded by quirky companions whose cases he solves. These witty stories with a vintage originality will have kids reaching for the next one . . .in addition, for the older readers, I highly recc. Giorgio Kostantinos' bestselling-'The Quest'