コント55号 結成40周年記念 ムービーBOX [DVD]
テレビに舞台に大活躍の55号がいよいよスクリーンに進出。大画面を所狭しと大暴れ。まさに、台風並みに吹き荒れた当時のコント55号人気。枠に納まりきれない勢いが、各作品で堪能できます。
また、由利徹、森光子、三木のり平など喜劇界からの先輩陣も多数サポート出演し、欽ちゃん、二郎さんの初々しさも垣間見れて。そんな若さに満ち溢れたスクリーンの欽ちゃんと二郎さんに逢いに、さぁ、みんなでゴー!ゴー!ゴー!!
シネマ de 昭和 コント55号とミーコの絶体絶命 [DVD]
昔は、コメディアン(今のお笑い芸人とは全く違う)、歌手(今の自称アーティストとは違う)も花を添える役から主演作まで、映画出演は、人気が出てくればやる仕事の一つだった。見て下さい。監督や共演女優陣。こういう企画が、普通に出来たのだ。脚本、演出、笑わせどころは、今の映画やTVに毒された目から見れば、やや古いかもしれないが、それを補って余りある味わいがある。「趣味は自分磨き」とか「性と官能が人生の全て」とでも言ってるような女優のつもりの勘違いセックシータレントには、死んでも勝てない、倍賞、太地(二人とも若い分とてもキュート)を脇役にしてしまう若き日の由美かおるのきらめきを見よ!明快なストーリー展開の中を、上記の美女たちを相手にドタバタ駆け抜ける二人の庶民的な爆発的パワーを堪能できます。
「お笑いタレント化」社会 (祥伝社新書110)
もっぱら社会学的な本かと思っていたら,お笑い界の話が半分を占めていました。
今では少し想像出来ないかもしれませんが,昔は俳優やミュージシャンがテレビを席巻していました。
ラテ欄(新聞のテレビやラジオの番組欄)を見ると,確かにドラマや硬派な歌番組が多い。
映画→テレビという流れも影響しているんでしょうね。
昔の人はあんなにドラマを消費していたのか...と少し感嘆しました。
今は立場は変わって,俳優も何かしら笑いをとらなければならない様な空気になっている。
そしてそもそもお笑い芸人の立場自体が大きく変化している。
今やオピニオンリーダー的な立場になっている芸人。
これからいっそう芸人は細分化され,特定の専門知識を持ったコミュニケーションのプロという位置づけが強くなっていくかもしれないですね。笑いはその上で欠かすことのできない強力な手段となる.
お笑い百貨事典 9 昭和45年~53年 テレビが育てた芸人
人生いろんな出来事がある。まさに世の折り返し地点が今の時ではないでしょうか。でも変わらないものがあります。人・感情・心を持っている事‥特に笑いは人間の心をいやしてくれますし、活力を与えます。こういう時代だからこそ笑いが欲しいのです。嫌な事件の多い報道より笑いの一こまが欲しい時ではないでしょうか。
小説・コント55号 いくよ、二郎さん はいな、欽ちゃん
コント55号の全盛期を知る人にとっては、何とも魅力的な本だと思います。天才肌をもって謡われた欽ちゃんこと萩本欽一さんは、想像以上の下積みを経験されていました。小劇場からTVへ雪崩を打って演芸人が進出してゆく中で、TVの方法論によらず、逆に自分たちの笑いでTVそのものの笑いを変えてゆく様が、重苦しい葛藤とともに描かれています。ナイーブな笑いの革命者、反逆者と言えます。コント55号の演出は欽ちゃんに支えられていたのは確かですが、欽ちゃんのアドリブに強烈に対抗できる人が二郎さんだったということも良く分かります。やはり不世出のコンビですね。コント55号の笑いは、この二人だけのもので、ジャンルに括られない凄さがあります。この本は、二人の出会いの頃から、売れっ子になるまでの時代が描かれていて、笑いの原点が偲ばれます。二人の伝記に近いでしょうか。コントの凄さについては今ひとつ十分とは思えませんでしたが、こればかりは実物を見ないと無理でしょうか。ちょっと後半端折っている感じもしますが、55号のファンの方には十分お勧めできます。