黄金の犬
「CD黄金の犬」のレビューを読まれている貴方、
「大野サウンド」がお好きならば、絶対お勧めの1枚です。
数ある大野氏のOSTの中でも、これは傑作中の傑作!!
CDならではの高音質に1曲目から鳥肌モノw。
とにかく、
大野雄二氏の世界にどっぷり浸れ、至福の時間を過ごせます・・。
優作さんの「遊戯シリーズ」等、、、
この頃の「大野サウンド」は本当に素晴らしいです!!
「紙ジャケ」「当時のインサート」「リマスター録音」
そして、劇中印象に残っている曲はほぼ収録されていますよ。
・・買うしかないでしょう?
ちい散歩 地井さんの絵手紙
地井武男さんが亡くなった。さびしい。いまも元気で散歩しているように思う。
「風」「絆」「伝承」のカテゴリーでまとめられている。歩いた箇所は、浅草、千駄木、柴又、永福町、向島、広尾、四谷、蒲田、代々木上原、自由が丘、戸越銀座、葉山、横浜〜山手、白金、護国寺、浦安、北千住、高田馬場、下高井戸、下北沢、調布、高輪、白山、高円寺、田端、千歳烏山、上野公園、御徒町、茗荷谷、浅草橋、小金井公園、用賀、錦糸町、砂町、芝公園、人形町、駒込、亀戸、小岩。
テレビ朝日の朝のこの番組を時々見ることもあるが、この本に紹介された頃(2006年4月〜2007年3月)は、この番組の存在を知らなかった。見開きでスポットの地井さんの文章で紹介され、地井さんの水彩画がついている。楽しい。
しかし、わたしの知らない地域が断然多い。魅力を感じる。地井さんは小学校低学年の頃に親から絵を習わせられたとのこと。俳優だけに撮影所に強い思い入れが感じれる。石原裕次郎は「永遠の太陽」とか(p.31)。そして旧い東京の臭い、風情、人情が好きで、現代のビルとの相克を嘆いている。白金の「自然教育園」はいいらしい(p.34)。相撲も好きなよう(p.54)。「田端文士村記念館」は懐かしかった(p.59)。2008年6月8日(日)、新宿の紀伊国屋で地井さんのサイン会でこの本をもとめた。
大空のサムライ デラックス版 [DVD]
※胸のすくような逸話や飛行技術の妙は天から与えられたもののようです。
勿論、たゆまぬ努力もされた方ですが今、何故零戦かが理解出来ます。
映画には無関係ですが、上層部には<雲中に見失った・・・>と報告をし、
見逃した民間機に搭乗した母娘に恩人の姿を重ねて敬礼で見送りました。
戦後50年を経てそのご婦人と感激の対面した話を知るとそのお人柄が嬉しいです。
零戦が坂井氏の身体そのものであり、機の先端が額ー左翼が左指先ー右翼が右指先と
戦後50代〜60代の頃の映像でお話しされていました。なるほど・・・。
瀕死の重傷をおって負傷して見えない目で見る羅針盤に命を託し4時間の飛行の末、
ラバウル基地への帰還が出来た精神力は凄いです。
プラモデルで零戦をこよなく愛す人々が多いことが納得できる映画です。
ロマンではなく、前にしか進めない飛行機だから素晴らしいのです〜。
(飛行機と自動車とどちらが好きかと聞かれてバックできるスカイラインGTが良い)
と答えられたり、70歳を過ぎてもセスナ機を操縦されるのは痛快です。
主演の藤岡さんとはタイプの違うような気もしますが、個性が強い方が印象に残ります。
とにかく昔の方は記憶力が半端ではありません。
昔の映画には今、教えてもらえない男の美学、精神主義が満載ですので得られるものを
盗むくらいの気持ちで観て下さい・・・。 (英雄の映画は多くてキリがありませんね)
放課後 [DVD]
30年ほど前、中学生だった私が自分のお小遣いで初めて見た邦画でした。実はマークレスターの「卒業旅行」との2本立てで、本当はそっちが目当てだったのですが、あちらがまるで子供映画なのに、こちらのほうは大人っぽくてすごいインパクト。女子高校生たちの通学風景をバックにオープニングに流れる「夢の中へ」とエンディングの伸びやかにテニスをする栗田ひろみのまるでデモテープのような「いつのまにか少女は」はいまだに印象に残っています。ほかにも「かさがない」(だったと思う)のアルバムから何曲かが挿入されていて、それがまた映画のシーンにぴったり。大人になった今もう一度じっくり見たい!
日活100周年邦画クラシック GREAT20 八月の濡れた砂 HDリマスター版 [DVD]
日活独特の青春映画の幕を開けたのが中平康の「狂った果実」ならば、終焉を飾ったのがこの映画だろう。
上品な東宝と違って終始、捨て鉢な青春像を描き続けたこの映画会社に相応しき最後の傑作。
石川セリの気だるくも甘く切ない主題歌はこの直後、成人映画専門となる日活だけでなく、斜陽を迎えた70年代日本映画への挽歌のようだ。
それにしても藤田敏八の登場は遅すぎた。日活全盛期に彼がいれば・・・とつくづく思う。