旅行人161号旧ユーゴを歩く〜クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、セルビア、モンテネグロ、コソヴォ
2010年夏にバルカン半島を旅した。どちらかというとアドリア海側、すなわち旧ベネチア共和国を旅する形だったのだが、クロアチアやモンテネグロを含む旧ユーゴにも足を伸ばした。この本では、とくに90年代以降のバルカン半島の状況を日本人旅行者の視線から知ることが出来る。むろん詳細な地図、交通経路等々の情報はインターネットやロンプラで得るべき。ただ現在ではクロアチアやモンテネグロは非常に人気の高い夏の観光地であり、また欲をいえばトルコ、イタリア北部(ベネチアとか)やイタリア南部(バーリとか)やオーストリア・ハンガリーあるいはアルバニア・ブルガリアなども含むバルカン半島内での旧ユーゴの最新の位置づけも触れてほしかった。この地域は最新の類書がほとんどないこともあり、旅行前にサクッと読むといい。落ち着いた良識的な編集です。